漫画「ブルーピリオド」初の展覧会「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」(18日~9月27日、東京・天王洲寺田倉庫G1ビル)の発表会見が16日、同所で行われ、漫画のファンで同展公式アンバサダーの麒麟の川島明(43)が出席した。

「ブルーピリオド」は「月刊アフタヌーン」で連載中。21年にはテレビアニメとなり、3月には舞台化もされた。主人公の高校生、谷口八虎が、1枚の絵に心を奪われ、美大を目指して青春を燃やす受験物語。

川島は同作について「こんなすごい切り口で、絵を題材にした漫画があるのかと思いました。愛してやまない作品です。お前もこっちに来いよと言われているようで。アンバサダーは本当に光栄です」。展覧会については「単なる原画展や個展とは違い、漫画のキャラクターを描いた原画が展示されています。その原画の成長もあり、感動させられます。人生に悩んでいる方や、分岐点にいる方が見ると、魂を揺さぶられ、背中を押してもらえます」とPRした。

ブルーピリオドとは、一般的に、孤独で不安定な青年期を指す。

同展には、「あの人のブルーピリオド」と題し、活躍中のアーティスト、クリエーターら6人のブルーピリオド時代の作品も展示される。美術家の会田誠氏は、高3の予備校生時代に描いた作品を初公開。川島は「芸人に例えれば、テレビに出る前の漫才を公開される感じです。恥ずかしいという方もいるかもしれませんが、当時の作品ですから、それはぐっときますね」。

展覧会では音声ガイドも担当した。「展覧会とかは好きで、いつも音声ガイドを借りながら見ています。声だけなら負けないと自負していますので、この仕事には向いています。ファン目線でしゃべっていますので、聞きやすいと思います。(MCを務める)『ラヴィット』で声を温めてから、臨みました。100点満点です」と笑わせた。

同漫画を、川島のマネジャーに「おもしろいよ」と渡したところ、本格的に絵画にのめり込んでしまったという。吉本興業の須藤啓志氏(29)は、東大卒の優秀な社員だったが、1年間予備校に通っただけで、難関を突破して今年4月、東京芸大に入学したという。川島は「吉本を辞めるので、送別会を開きました。自分の人生で今が一番動いていると、言っていました。今は親友です」。同展にはデジタルコンテンツ「川島明のブルーピリオドが好きすぎて」もあり、同作を熱く語り合う激論バラエティーで、須藤氏も出演している。

最後に川島は「(相方の)田村に見てもらいたい。今、お笑いかバスケットで悩んでいるので、きっと背中を押してもらえるはず」と話した。