デビュー27年の演歌歌手水森かおり(48)と、デビュー30年の市川由紀乃(46)が22日、初のジョイントコンサートを京都・ロームシアター京都メインホールで開催した。

小学校時代から数々のカラオケ大会に出場してきた歌仲間の2人。家族ぐるみの付き合いは37年に及ぶという。「いつか(レコード会社の枠を超えて)2人だけのコンサートができたらいいね」と話していたことが今回、ようやく実現した。

プライベートでは、水森は市川を「真利ちゃん」、市川は水森を「ゆっこちゃん」と本名で呼び合っている。市川は「(02年4月から約4年半)歌をやめていた時期は、かおりさんの存在があったからこそくじけずに前を向いて頑張ってこられたし、歌の世界に戻ってきた時も笑顔で迎えてくれたことがすごくうれしかった」。水森も「見習うべきところがたくさんある人。それを素直に言える人。由紀乃ちゃんに対しては、裸の自分というか素のままの自分でいられるんです」。

ステージはザ・ピーナッツの「恋のバカンス」のデュエットで幕を開けた。水森は「九十九里浜」、市川が「都わすれ」とお互いの新曲も披露。フィナーレでは、この日のために作ったオリジナル曲「ありがとう笑顔を」を笑顔で歌唱した。

市川は「子どものころからかおりさんのことをずっと見てきて、いまも(目標の歌手として)追いかけている人なので、このジョイントコンサートは夢みたい」と目を細めれば、水森は「私も夢がかない、ついにこの日が来たなという感慨深いものがあります。何しろ37年の絆ですから、もう姉妹のような関係です」と大感激していた。

これから北海道から九州まで全国を回る。