6月30日に放送された、女優土屋太鳳(27)主演のフジテレビ系連続ドラマ「やんごとなき一族」(木曜午後10時)最終回の平均世帯視聴率が6・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と1日、分かった。

前回の6・6%より0・2ポイント、アップした。

初回から7・3%、6・1%、5・7%、4・8%、6・0%、6・3%、5・3%、5・3%、5・6%、6・6%だった。

平均個人視聴率は3・8%だった。

前回の3・7%より0・1ポイント、アップした。

初回から4・0%、3・3%、3・2%、2・8%、3・3%、3・5%、2・8%、2・8%、3・1%、3・7だった。

土屋演じる篠原佐都は、母良恵(石野真子)と東京の下町で営む大衆食堂「まんぷく屋」の看板娘。江戸時代から400年以上続く名家で、不動産事業を手がけ莫大(ばくだい)な資産を有する深山一族の当主・深山圭一(石橋凌)の次男深山健太(松下洸平)からプロポーズされ、受け入れる。健太は深山家の跡継ぎに指名されている。

身分の違いを理由に深山家の親族からは猛反対されるが、佐都は純朴で庶民的な健太を信じて、駆け落ち同然に結婚する。深山家の旧態依然とした上流社会ならではのしきたりに反発する佐都だが、健太の「深山家を普通の家族にしたい」という願いを知り、深山家に入って戦うことを決意する。

原作は講談社「Kiss」で連載中の、こやまゆかりさん作の同名コミック。

最終回で、佐都は娘の凛を連れて深山家から出て行く。夫の健太が、佐都と出会ってからの記憶を失くしてしまい、別人のようになってしまったからだ。圭一はこれで自分の思惑通りになったとほくそ笑むが、女性を見下す彼の態度に、とうとう妻の久美(木村多江)の堪忍袋の緒が切れる。

一方、日本一のホテルチェーン「ザラスホテルグループ」の万野誠(石黒賢)と手を組んだ深山家の長男の明人(尾上松也)は、健太が記憶を失ってもなお、圭一が自分ではなく彼を跡取りにしようとしていることを知る。そして、深山家そのものをつぶしてしまおうとしていた。

その後、佐都が実家の「まんぷく屋」で母の良恵を手伝っていると久美が訪ねてくる。今までつらい思いをさせたと謝る久美に、佐都は気丈に振る舞う。久美と入れ替わるように、明人の妻の美保子(松本若菜)もやってきて、圭一にののしられた時に気持ちを抑えられなくなった自分を佐都が止めてくれたことに感謝する。そして、美保子は深山家の存続に関わる重大な問題を佐都に伝える。

健太は出て行った佐都が気になり、久美や末の妹の有沙(馬場ふみか)、三男の大介(渡邊圭祐)、使用人にまで自分たち夫婦のことを聞いて回る。誰も佐都を悪く言う者はなく、彼女と出会ったことで自分が変わったことを知った健太は「まんぷく屋」へ。応対した良恵に、自分がどんな人間だったか佐都から聞きたいと頼む。

その裏で、明人の計画が実行に移される。深山グループに経営破綻の危機が訪れた。