歌手松山千春(66)が29日、春の全国コンサートツアー「松山千春コンサート・ツアー2022春」のファイナル公演を、出身地である北海道札幌市のカナモトホール(札幌市民ホール)で行った。今回のツアーは4月16日の埼玉を皮切りに、全国15会場で全19公演を完走した。

ピンク色の柄シャツとジーンズのカジュアルなスタイルで登場した千春のステージは「流れ星」で幕を開けた。「あいにくの天気で足元の悪い中、わざわざ足を運んでくれてありがとう」と、集まった客を気遣いながら「銀の雨」を熱唱した。

公演は感染対策の「換気タイム」を入れた2部構成。第2部はデビュー曲「旅立ち」でスタートした。

デビューしてから45年がたつ千春は「77年1月25日、当時、21歳の自分は、36歳の竹田(健二=STVディレクター)さんに引っ張ってもらいデビューしました。そして、今年、いよいよ46年目に突入しました。これも、みんなの支えがあったからだと思っていますが、『旅立ち』を歌うと、竹田さんの顔が頭をよぎります。そういった意味でも、この作品だけは特別な思いがあります」。

さらに、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻にも言及。「ロシアは許せない。プーチン(大統領)は、もう、どこかに行ってほしい。ウクライナは大変な状況になっているが、何としても国を守ってほしい」と反戦への思いを吐露し「日本の国花は菊と桜ですが、ウクライナはひまわりが国花。ウクライナに平和が戻ってきてほしい。これは20年前に俺が書いた曲ですが…」と「ひまわり」を歌い、ファンからの熱い声援を受けた。