TBSは6日、東京・赤坂の同局で、定例社長会見を行った。

先月21日付でBS-TBSの社長に就任した伊佐野英樹社長は「16日前にBS-TBSの社長になりました、伊佐野と申します」とあいさつ。「BSは全く初めてでございます。非常に面白い番組がいっぱいあって、新鮮な気持ちで新しい仕事に向き合っています。16日間しかたっていませんが、感じたのは、面白い番組が結構あるのに、みなさんに存在自体が行き渡っていないな、認知されていないなという感じがしました」と思いを明かした。

BS-TBSに関するスポットCMで「全国無料放送」というテロップがあることについて触れて、「『どうしてあれ入れたの?』って聞いたら、『有料だと思っている人がまだいるんですよ』ということで。まだまだそういうところがあるんだなと16日間で知った新たなこと」と課題を明かした。

自身の「強み」を問われると、伊佐野社長は「えっと…自分の強みですか?」と聞き返し、「そんなせんえつなことは…どういうことが正解なのかわかりませんが、みなさんを前にしてなかなか難しいですけど」と苦笑い。続けて「強みかどうかわかりませんけど、地上波に比べると非常に小さな所帯でやっていて、意思決定が早かったり、その割には効率的に全国にぱっと放送できるという特殊な、地上波とは違う構造でやっているので、面白いことがいろいろとできそうだなという感じはしております」と話し、「すみません、強みっていうのは今までの人生の中で初めて聞かれましたので、申し訳ございません、失礼しました」と付け足して笑いを誘った。

伊佐野社長は、バレーボールのネーションズリーグと、7日スタートの同局系連続ドラマ「あなたはだんだん欲しくなる」(木曜午後11時)についてアピール。同作は、BS-TBSが制作する連ドラとしては11年ぶりで、テレビショッピング業界を舞台に、プレゼンターの女性が困難を乗り越えて成長していく姿が描かれる。