カンニング竹山(51)が、千葉テレビ(チバテレ)で12日放送の「白黒アンジャッシュ」(火曜午後10時)に、6月28日放送回、5日放送回に引き続き、3週連続で出演した。その中で、アンジャッシュの2人に「次は俺は、そこじゃねぇかと思う」と、単独ライブ開催を強く勧めた。

アンジャッシュの今後というテーマでのトークで、竹山は「アンジャッシュは、どうするの、これから?」と2人に問いかけた。児嶋一哉(49)が「どうなるだろうね?」と首を傾げると、渡部建(49)も「どうなるか? って感じですよね、本当に」と続いた。

竹山は「俺が、ちょい先輩だから、これを言いたいと思ったのが『白黒アンジャッシュ』という番組をやっていることは、素晴らしいことなので。これプラス…やっぱり2人、コンビだから、面倒くせぇけど、ネタのライブをやった方が良い」と切り出した。その上で「テレビじゃなくても良いのよ。1回、アンジャッシュライブかなんか、ちゃんと作って、全国を回るなら回って、東京だけでもいいし。1回、ちゃんと2人で作った方が。2人でやる仕事は、コンビの場合、ネタじゃん。多分、やった方がいいと思うよ。マスコミなんて、呼ばなくていいのよ。自分らのネタを見たいってお客さんも、まだいるわけだから、ライブは絶対、陰でも良いからやった方が良い」と続けた。

その言葉の裏には、2006年(平18)11月に、相方の中島忠幸が急性リンパ球性白血病による長期休養の末、亡くなったことがあった。竹山は「もう1個言うと、俺はさ、相方がいなくなったじゃん、急に。そうなると、そこから俺は漫才師じゃなくなる…覚悟したけどね。どんなにやりたくても、どんなに、もう1回、手に入れたくても漫才は、もう無理なのよ」と、ソロになったため漫才が出来なくなったと明かした。その理由として「別の相方と組んでも無理なのよ。多分ね、コントごっこみたいになっちゃうの」と説明した。

その上で、アンジャッシュに「本当にガチでやるのは、2人しか無理。これくらいやっていりゃあ。忙しいんだけども1年、2年に1回でもいいから、劇場を借りてアンジャッシュライブというのは、やった方が良い」と呼び掛けた。児嶋は「結構、皆さん言いますけどね…ネタねぇ。ネタ、出来るかな?」と不安顔。渡部も「という不安もあるね」と本音を漏らした。

竹山は「ネタのクオリティーが高い、コンビのネタをやっていたわけじゃない? そもそも、ネタが、どうしようもないとかいうことではではない。その辺だけ、しんどいことをやっておいた方が、後で喜びが深いよ。やって良かった、になるから」と、ネタ作りに取り組むよう促した。児嶋は「絶対、やった方が充実もするだろうし…分かります」とうなずいた。

竹山は、渡部が20年6月に不倫騒動で活動を自粛し、2月に約1年8カ月ぶりに活動を再開したことを踏まえ「渡部君がいったん、休んだ分も関係なく、アンジャッシュも、おじさんのコンビで、今から2人でテレビに出ていくこと、他のコンビもそうだけど、ないじゃん」と、キャリアの長いコンビ芸人は、テレビに2人で出演する機会が減ると指摘。「2人を、どこで見るかというと、ライブで…。気が向いたらテレビとかネタ番組に誘われて、やれば良い。客前のライブ、作ってやったら?」「アンジャッシュは単独ライブみたいの、合うよ」と、さらにライブ開催を勧めた。

児嶋が「単独は、なかなか大変だよね」と言えば、渡部も「そんなに経験もないしね」と自信なさげに続けた。さらに児嶋が「携帯を持つ手が、震えるんだろうな、また…」と言えば、渡部も「ダメです、今回は俺の方が震えちゃう。今まで冷静だったけど」と、ますます腰が引けてきた。

そんな2人に、竹山は「一番は業界の人、呼ばなきゃダメよ。目標は、プロをうならせる。面白かった、衰えてない…使ってみる? となるから」と、芸能界へのアピール目的でも開催すべきと強調した。

相方を亡くし、漫才が出来なくなったと語る竹山を前に、アンジャッシュの2人も神妙な面持ちを見せた。児嶋は「ちょっと話し合いましょう。今、やります! と言っちゃうと、やらないじゃないかと言われるのが嫌なので、スタッフを入れて」と答えた。