TBS系で中継する「世界陸上 2022 オレゴン」が25日、放送最終日を迎えた。25年にわたりメインキャスターを務めてきた織田裕二(54)と中井美穂(57)は、今大会が最後の出演。織田は番組終盤で陸上への思いを語った。

今大会は“陸上王国”アメリカで初開催となった。織田は「アメリカが初めて(開催国として)手を挙げた。どんな大会を見せてくれるんだろうと、すごくワクワクしてました。想像以上にすごかったです」と、興奮気味に振り返った。

また「でも僕が驚いたのはこんな瞬間でした」と、今大会のマスコットキャラクター「レジェンド」と子どもたちがトラック上で交流する光景を紹介。「この直後に男子100メートルが始まるんですよ? 幼稚園にも満たない子どもたちです。日本にこの発想がありますか? これをやられると、この子たちはもう(陸上の)とりこですよね。そして観客は、この子たちが育ってくれることを願う。陸上大国は種をまく段階が早いんだと」と、子どもたちが陸上に親しむ土壌が身近にあることに驚いた様子で語った。次回大会への期待も込め「3年後の東京大会、どんな大会になるのか。本当に楽しみです」と話した。

最後は「私ごとになりますが、25年間本当にありがとうございました。日本陸上界が、いや世界の陸上がいつまでも平和で続くことを祈ってます。楽しい25年をありがとうございました」と感謝で締めくくった。

織田と中井は、97年アテネ大会以来、25年にわたり13大会連続でメインキャスターを務めた“名コンビ”。織田が歌う「All my treasures」もテーマ曲として定着していた。

2人のキャスター就任は6月に告知され、同時に今大会が最後の出演になることも発表された。織田は「25年の集大成として、感謝と思いを込めて、熱く伝えていきたいと思います」とコメントを寄せ、中井も「メインキャスターとして最後の放送になりますが、陸上への愛を込めて選手たちが限界に挑む姿を余すところなくお届けします」と意気込んでいた。