漫才コンビ笑い飯の哲夫(47)が26日、大阪市内で、自著「ブッダの一生-カネも妻も子も手放して仏教をつくったスゴい人-」の発売記念イベントを行い、投資トラブルや、人生すべてに悩む人へ「ブッダ」のススメを説いた。

同著は、ブッダの生誕から入滅まで、ユーモアをまじえて描いた。出版社から「手塚治虫さんの漫画の絵がないバージョンみたいに、わかりやすいものを目指したい」とオファー。移動の合間や図書館へこもり、ブッダの生涯をあらためて学び、執筆したという。

芸能界、芸人仲間の間では、TKO木本武宏の投資トラブルに揺れているが、哲夫は、同著に「今話題になってる投資話のような話も書いてありますし、ブッダが誘惑される話も」とし、言い及んだ。

その木本から、哲夫に投資の誘いは「きてない。まったくない」。ただし、木本の相方、木下隆行との接触は明かした。「木下さんとは最近、お会いしまして、焼き肉セットをもらいました」と語った。

続けて、投資トラブルに巻き込まれた場合にも「これを読んだら楽になると思います」とアピール。また最近、宗教2世の問題も取り沙汰されるが、哲夫は「犯罪をしたとしたら、犯罪者は絶対悪いわけです。家庭環境がどうであっても、しっかり生きてる人間は多数いらっしゃるわけです」と強い口調で語った。

その上で、自身は「ストレスがない」と言い、その理由は「般若心経の冒頭と、お釈迦(しゃか)様の遺言にある」。強い発信力を持つ芸能人である哲夫の場合、自身の発言により、インターネット上で誹謗(ひぼう)中傷を受ける立場でもある。

だが…。「ブッダが言っていますが、すべての事象には実体がない。すべて古くなっていくんです。『空(くう)』の考え。誹謗中傷だって、実体がない。それが分かれば乗り越えられる。苦しくない。たとえ、今苦しくても、1年後の同じ時間に、同じだけ苦しいわけがない」などと、持論も展開していた。