嵐二宮和也(39)が26日、東京・日本大学キャンパス内で行われた主演映画「TANG タング」(8月11日公開、三木孝浩監督)の公開直前イベントにサプライズ登場し、学生の悩みに答えた。

映画は、妻に家を追い出され、無職となったダメ男の健と、家の庭に突然現れた記憶をなくしたロボット、タングが大冒険の先に人生の宝物を見つける感動作。二宮が健を演じた。日大文理学部がロボットと人間の交流を研究していることから同地でのイベント開催が実現。事前に告知されていた三木監督に呼び込まれる形で二宮と満島ひかり(36)が登場すると、学生たちから大歓声が起こった。

二宮は「本物でございます。よろしくお願いいたします」と笑顔であいさつ。質問コーナーでは、サークルの発表会前の緊張に悩む学生には「僕は緊張と緊張感は別物だと思っています」と語りかけ「いつも緊張感を持って臨むと、わりと良い結果が出る気がします。緊張しているって思うと、うまくいかなかった時に緊張のせいにできてしまう。緊張感を持って舞台に立つと、今、足りていないものとかが僕は見えてくるので、それがいいと思いますよ」と真剣なアドバイスを送った。

その後も熱いアドバイスは続き、大学3年生で進路に悩んでいるという学生には、自身のジャニーズジュニア時代とデビュー後の経験を交えてアドバイス。「僕は就職活動とかはしたことないので、そこは気にしないでください」と前置きした上で「学生時代がジュニア時代だとしたら、その時はみんな横並びで頑張っていました。でも、デビューしたあとからはその横並びだったものが縦に並んでいることに気づいて。自分が今、何番目にいるのがわかるようになったのが社会だと思います」と語った。

続けて「そこで自分の居やすい順番をとらえておくこと。自分が居やすい場所はここなんだというのを見つけたら、おのずと見えてきたので。就職して初めてその列が見えてくると思うし、ここじゃないと思ったらやめちゃうのもありだと思う。今はわからなくても自然と時間が解決してくれるんじゃないかなと思います」とクールに返答した。

二宮らは質問の度に学生へ向け、映画のキャッチコピーにもなっている「きっと、大丈夫」のセリフを語りかけて激励。大きな拍手に包まれながら舞台をあとにした。