投資トラブルの渦中にあるTKO木本武宏(51)が、FX(外国為替証拠金取引)投資を紹介した出資者に自ら立て替えて返金したことが7月31日、分かった。一方で、投資を行ったA氏の提出してきた返金計画が、返金に100年以上もかかる内容で納得しかねるため早期に解決されない場合、刑事告訴に踏み切る方向であることも分かった。

関係者によると、木本は芸能人3人を含む10人の出資者にFX投資を紹介。出資金をA氏に渡したり直接、運用した事実はないが、自らの責任を痛感し、各出資者に出資額を確認。その総額は1億数千万円に上ったといい、木本は自らの財産を売却した上、親族からの助力も受けて費用を集めて、立て替え返金を行ったという。

その上で、A氏の弁護士に対して返金するよう求めているが、返金に100年以上かかる計画を出してきたため、突き返したという。これまで、先方からの回答は「今、すぐには返金できません」の一点張りだったこともあり、関係者は「納得いかない状況が、早期に解決されない場合は、すぐに刑事告訴致します」と明らかにした。

一方、不動産投資を行った投資先のB氏についてもA氏同様、弁護士を立てて交渉中で、こちらは返金が終結するメドを明確に示した内容の通知があったという。木本側は、計画が確実に遂行されるかを含めて内容を精査し、確実な計画遂行に必要と考える条件を、先方に再提示した上で交渉中だという。A氏、B氏ともに金融商品取引法で義務付けられた金融庁への登録はなされていないという。

また、木本は今月に入った段階で、一連のトラブルに関し、説明を含めた意思表示を行う方向で日程、手法含めて調整中だという。