女優松本まりか(37)が11日、都内で行われた映画「ぜんぶ、ボクのせい」の初日舞台あいさつに登壇し、主演白鳥晴都(14)の母親役を演じた思いなどを語った。

児童養護施設を抜け出し会いに来た息子、優太を追い返す母親役を演じた。「『帰って』と押し返すところで、暴力のような、暴力じゃないような。優太の体が柔らかくて小さくて折れそうで、感じたことがない感覚を覚えた。ネグレクトをする母親の感情ってなかなか難しいが、優太の体に触れた時に何か分かった感じがした」。

また、「なんでネグレクトする母親が増え続けてしまうのか。母親の感情に寄り添うことをあまりしない社会なのかなと。演じた私の感情としては、母親だけを責めるというのはできない。どうしてこういう母親が生まれてしまったのかと考えることが大事なんだと、この役を演じて実感した。自分にとっても大きな気付きでしたし、社会への問題提起もある気がする」と語った。

白鳥は「松本さんの熱量がすごくて、僕が持っている力以上のお芝居ができた」と振り返っていた。

この日はほかに、川島鈴遥(20)、オダギリジョー(46)、松本優作監督(29)も登壇した。