女優広瀬すず(24)と嵐の櫻井翔(40)がダブル主演する映画「ネメシス 黄金螺旋の謎」(来年3月31日公開)が制作されることが8日、分かった。視聴者数1700万人を突破した(ビデオリサーチ調べ、全国総合到達人数)、昨年4月期の日本テレビ系連続ドラマ「ネメシス」の映画化。探偵事務所「ネメシス」へと依頼された謎を、天才すぎる探偵助手の美神アンナ(広瀬)と自称天才のポンコツ探偵の風真尚希(櫻井)が、所長の栗田一秋(江口洋介=54)のもと解決していく。

既に今年5、6月に撮影を終えて、現在は編集中。広瀬は「ネメシスの3人がどう帰ってくるのかは、純粋な楽しみ。笑いが絶えず、楽しい現場にまた戻れることは素直にうれしかったです。皆さん、どんな作品になるか、分からないとおっしゃっていました。私にも分かりません。ただ、間違いなくパワーアップしてることだけは分かる。きっとすごい映画が出来ると思います。私も早く見たいです」とコメントした。

櫻井は「これをどうやって映像化するのだろう。幾重にもストーリーが折り重なる台本を読んだ直後の感想でした。ドラマ『ネメシス』には、さまざまなチャレンジが詰まっていました。映画『ネメシス』は見据える先が今までとは違う刺激的なものでした。緊張感と高揚感。次から次へと湧き出て、絡み合うような物語を、大きなスクリーンで楽しんでいただけたらと思います」と話している。

江口は「ちょっと見たことのない世界観に仕上がっていると感じています。今から見るのが本当に楽しみです」と期待を寄せた。

ドラマ最終話から2年後の世界を、映画ならではのスケール感で描く。監督は連ドラ版の総監督を務めた、映画「ジョーカー・ゲーム」「22年目の告白-私が殺人犯です-」などの入江悠監督(42)。脚本は映画化にあたって、映画、ドラマ「アンフェア」シリーズ原作者の秦建日子氏(54)が起用された。

入江監督は「映画『ネメシス』の脚本を初めて読んだとき、驚愕(きょうがく)しました。いったいこれをどうやって映像化すればいいんだ! と。今まで見たことのない世界観とトリック。監督として新たな挑戦です。でも、ドラマ版で、広瀬すずさん、櫻井翔さん、江口洋介さんが作り上げたキャラクターがどっしりいてくれたので、撮影中に迷うことはありませんでした。めくるめく“幻惑的な謎”に立ち向かう新生ネメシスを、ぜひご期待ください」。

秦氏は「自分がチーム『ネメシス』の一員になる日が来るとは夢にも思っておらず、オファーはとてもうれしい驚きでした。既に完成している世界観への途中参加でしたので、当初は不安もありましたが、連続ドラマとはまた、趣の違う新たな『ネメシス』を目指すのだという監督、プロデューサーの言葉に背中を押していただき、思う存分自由に楽しく書かせていただきました。日本発のオリジナル・サスペンス映画として、世界中の人に見ていただきたいです」と話している。