学校あるあるネタで知られ、TikTok(ティックトック)フォロワー約130万人を誇るお笑いコンビ、土佐兄弟が23日に、神奈川・Zepp Yokohamaで、大規模ライブイベント「土佐兄弟の青春文化祭2022~Zったい忘れられない1日をキミに~」を開催する。コロナ禍で学生生活を満喫できなかった全ての人を対象に、音楽、笑い、クイズなどさまざまなエンターテインメントを届ける。

土佐兄弟の事務所の後輩、お笑いトリオ四千頭身も出演が決定。このほど土佐兄弟同席のなか、3人が取材に応じ、トークライブさながらに文化祭の思い出、今回のイベントで楽しみなことを語った。(全2回の前編)

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都築拓紀(25)は高校時代の文化祭で失態を犯した経験があるという。「高3の時に隣のクラスがお化け屋敷作ってて、友だちが結構いて、(文化祭)前日の遅い時間までお互い準備していて、日も暮れていい感じになって、やっとできたと。入ってみる? って言われて入ったんですけど、そもそも怖いの苦手で、ちゃんと半べそかいていて。最後、結構怖くてビックリさせてくるから、後ろ2割くらい大胆に壊しちゃって。ワーって走って行ったら段ボールの装置に足引っかけて。めっちゃ変な空気になって。高校生特有のミスっちゃったときのヘラヘラして帰っちゃった。最悪よ。『やべ、やっちったー』って。『遠いからもう帰るわ!』って先帰った。今だったら『マジゴメンどこから手伝ったらいい?』ってきくけど、当時高校生だから」。友だちとの関係性は悪くならなかったが、そのクラスで「あいつ入れたの誰?」と犯人捜しが始まってしまったという。

後藤拓実(25)にも文化祭で印象深いことを聞いた。すると、うつむいて黙り込んでしまった。1分21秒たってから「なんか踊ったりして楽しかったです」と絞り出した。間髪入れず都築から「踊ったりすんな、文化祭でお前が」とツッコまれた。

後藤は構わず「歌ったのはAAAの『Next Stage』です。日高(光啓=35)君としてラップを」というと、都築から「謝ってこい!」、有輝(27)から「誰が誰やってんだよ! マッドロー」とツッコミを浴びせられた。

後藤も「誰がマッドローなんすか。SKY-HI(日高のソロ名義)みたいな。泥(マッド)低い(ロー)じゃないんですよ」と返して笑いを誘った。

そもそもなぜ後藤がラップをすることになったのか。「ダンス部の女の子達が、ラップできる子探しているっていうことで立候補しました」。相当イケイケの高校時代を過ごしていたのか。

後藤「(勉強で)学年順位1位なんで。高校の時の学年1番なんです」

都築「それで大学とか行かずにこういう道で? すげーじゃん。学校の偏差値いくつ?」

後藤「37」

都築「ばかすぎるだろ」

後藤「先生は、後藤は38あるっていっていました」

都築「1しか上がっていねーな。平均の1個頭上なだけじゃねえかよ。今月何回やんだよ、このやりとり」

卓也(34)「仕上がってんな」

有輝「都築がよくなかった」

卓也「はっきりと予定調和が見える」

後藤「やりすぎ」

都築「やりすぎなんだよこれ…」

文化祭の前日に、クラスの代表者が壇上に出て、出し物を紹介するイベントでも、後藤が1人で自作の曲を歌ったという。後藤は「3年6組だけおれ1人でやらされて。ほんのりスベって。まあ思い出には残っているんでね。行事ごといつもやらされていたんで。決していい思い出っていう感じではないけど覚えているっていう感じです」。

石橋遼大(25)にも文化祭の思い出を聞いた。この時点で12分が経過していた。ひと言も発さず、待ちに待った石橋が「ぼく体育科なんですけど…」と話し始めると、後藤が「あのあれでいいじゃん、体育科でお化け屋敷した話」、都築も「誰も働かなくてただ道を歩くだけになっちゃったんだっけ?」とオチまで2人が言ってしまった。

石橋は「全部言うなよ!」とツッコみつつ「近隣のコンビニ、スーパーからいらない段ボールもってきて、高さも出して外見えないようにして、道作ってやったんすけど、2クラスで多分60人くらい。文化祭なんか遊びに行きたいから、全然お化け(役)が足りなくてお化け屋敷なのに、お化けがいなくなっちゃった。ただの薄暗い道ができあがった。本番も迷路みたいになっちゃって、最後に何人かお化けが固まって脅かすっていう。最後だけいるっていう」。

有輝「全編コイツから聞きたかった。邪魔すんなよ!」

都築「何回目だっけ聞いたの?」

後藤「8回目」

卓也「俺ら初めてなんだからよ。待ってたんだから最後まで」

都築「(映画)『少林サッカー』くらいみている」

後藤「でも最初聞いた時よりちょっと強化されている」

すると石橋が、「これ強化の部分なんですけど」と切り出し「終わったときは、敷き詰められている大量の段ボールを処分しなきゃいけない。積み上げられているので、それをやるために、スポーツクラス全員で、(漫画)『クローズ』みたいに、体育館をワーって走りながら段ボールをぶっ壊して、2分くらいで片付くんですよ。60人でサッカー部と野球部が。それが一番気持ちよかったですね。全員がそれを楽しみにしていました。ぶっこわすって」。これを聞いた都築は「(強化ではなく)弱体化されています」とイジった。

何かを察した石橋は「短いのでいうと」と別エピソードを話し始めた。「小中で学園祭つながっていた。出店とかも出していた。オヤジが自分が行っていた学校の校長をやっていた。姉が3個上で通っていた。母親も関わっていたので、家族4/5が学園祭を一緒に過ごすことになった。そのときぼくら学園で紅白まんじゅうっていうのもらえるですけど、それをぼくと姉貴で1つずつ持って帰ってくるんですけど、母親が教員なので2、3個持って帰ってくる。父親がもっと持ってかえってきて家に金塊みたいに積み上がっていました。勝ち取った紅白まんじゅう」と文化祭エピソードを2つ明かしてくれた。

石橋は、お化け屋敷でお化け役を担当した。仲間が働かないため、シフトが終わず、やり続けざるを得なかったという。

後藤「お化け屋敷のクラスうらやましいよね。おれ焼きうどんだったもん」

都築「めっちゃいいじゃん。そばじゃなくてうどん?」

後藤「焼きうどんの歌作った。どんなだったっけな」

卓也「一節くれよ」

有輝「何でことあるごとに曲生み出してんの」

石橋「秋元康じゃんお前」

卓也「よくいいすぎだろ!」

後藤「ちょっと太っててね、めがねかけていたからね」

都築「あー秋元康だ」

有輝「なげーよ秋元康。いいよもう」

卓也「歌えよはやく! 焼きうどんの歌を」

後藤「思い出せないです…。1回整理しよう。文字には(残って)あるんですよ」

都築「この後おれら、お客さんいれてトークライブやるんですけど、そのまま延長でみんなでやっちゃいたいですね。お客さん入って今のトーク全部したかった」

卓也「大失敗だと思うよ」

有輝「笑わねえよ。お客さんなめんなよ」

まるで文化祭準備中のクラスメートのように話が止まらない展開となった。

◆「土佐兄弟の青春文化祭2022~Zったい忘れられない1日をキミに~」 土佐兄弟と親交の深いゲストが「土佐兄弟のクラスメート」という設定で、さまざまな企画を展開し、失われた青春を取り戻す。第お笑いトリオ四千頭身、伊沢拓司率いるクイズ集団QuizKnock、YouTuberでモデルのねお、お見送り芸人しんいち(37)らの出演が発表されている。卓也と有輝の母校の高校生が、ともにイベントを作りあげるために、アーチを作ったり、メッセージボードを作成したりするプロジェクトも進行中。