女優杉咲花(24)が12日、都内で、劇場アニメ「ぼくらのよあけ」(黒川智之監督、10月21日公開)完成披露試写会に登壇し、声優陣との共演に感謝した。

同作は11年「月刊アフタヌーン」(講談社刊)で連載され、翌年、日本で最も長い歴史を誇るSF小の星雲賞候補にもなった今井哲也氏の同名SFジュブナイル漫画の映画化。

杉咲は青年・悠真役を務め「いろんな出会いと別れにワクワクしながら、一緒に冒険しているような、とっても特別な体験でした」とアフレコを振り返った。

声優陣との共演には「不慣れな部分もたくさんあったので、常に緊張していたんですけど、何度も心がぎゅっとさせられながら、台本での想像以上に豊かなところに連れてってもらえた感覚で幸せでした」と共演者に感謝した。

同作にちなみ“忘れられない冒険”を聞かれ「初めて友達の家に泊まりに行った時」という。小学2年生の頃だといい「いつも一緒にご飯を食べて、おやすみなさいと行っていた家族がいない寂しさが自分にとっての冒険」と明かした。

ファンへ向けて「自分事に捉えられるような物語。大切なものをもっと大切にしたいと思えるようになったらうれしいです」とアピールした。

また、同作がスペインで行われる第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門にノミネートされたことが発表された。

三浦大知、悠木碧、朴〓(王ヘンに路)美、黒川監督、「ぼくらのよあけ」応援大使の横澤夏子も出席。