高杉真宙(26)が18日、東京・スペースFS汐留で行われた主演映画「いつか、いつも……いつまでも。」(長崎俊一監督、10月14日公開)完成披露試写会で「高杉真宙から、Sっ気は出ない。楽しくやらせてもらった」と、撮影を振り返った。

高杉は劇中で、医師の市川俊英を演じた。関水渚(24)演じる、憧れの女性そっくりの関口亜子が現れるも、その“こじらせ女子”っぷりに、理想像が打ち砕かれる役どころだ。高杉は「なかなか、ないこと。知っていくのが面白いと思った。あまりにも、僕自身とは口調、言い回しの違いが多くて戸惑いが大きかった」と役作りと演じた際の思いを振り返った。一方、関水は、俊英の家でしばらく同居する中で、家族の食卓に安らぎを見出し、心を開いていく亜子を演じ「自分を解放し、幸せな日々を送るのが、役とリンクして幸せを感じられて演じていて楽しかった」と笑みを浮かべた。

高杉と関水は、役どころを演じる中で照れもあったという。高杉が「不思議だなと思いながら、ずっと照れていた。そうじゃないですか? 違和感なく演じるには、どうしたらいいか。演技、むずいなと思いました」と笑えば、関水も「私も、メチャクチャ照れましたね」と振り返った。

高杉はトークの中で、ファンから集めたお悩みにも答えた。3年目で意欲が低下しているという悩みに「何年かやらせていただいて、教える側に回ってきて、際限がないと思う。当たり前にならない。他に、面白さが見つかっていくのはいいかなと」と、俳優としての自らの経験を踏まえて答えた。その上で「(自分は後輩から)あまり聞かれることがないので、何とも言えない。たまに聞かれると、恥ずかしくなく言えるようになったなぁとか、手助けできたら良いなと、年下の子がいると思いますね。年齢が関係ない職業なので、難しい」と俳優業ならではの“事情”にも言及した。

イベントには、俊英の元婚約者の竹野まり子を演じた小野ゆり子(33)と、家政婦の“きよさん”こと小野上きよを演じた芹川藍(72)が登壇。俊英の叔母の土屋秋子を演じ、長崎俊一監督(66)の妻でもある水島かおり(58)は体調不良で欠席した。同監督は「出演の水島から伝言がありまして。『今日は、本当に来られずに、すみません。ゴキブリと対決して、腰を痛めてしまい、全く動けないです』」と、水島からのコメントを紹介した。