日本テレビは26日、都内の同局で定例社長会見を行い、経営陣が22日に発表したアナウンサーによるアパレル事業「Audire」(アウディーレ)への期待を語った。

同事業は提案者の郡司恭子アナウンサー(32)らを中心に昨年8月から構想を進めていたもので、22日の会見では女性向けのワンピースやジャケットなど5点の商品を発表していた。

近年、同局が推進しているテレビの枠組みを超えた取り組みのひとつで、新規事業部のある社長室担当の於保浩之常務は「そう簡単ではないとは思っている」としつつ「ビジネスとしてしっかり成長させたいという思いがあります」と意気込んだ。

ブランド名の「Audire」にはラテン語で「聴く」の意味があり、現代を生きる女性の「声」に寄り添うという思いなどを込めた。郡司アナのほか、同事業に関心のあるアナウンス部のメンバーを中心に議論を重ねて実現。於保常務は「日本テレビの最近の社風といいますか、自ら提案して、自ら実行するということですので、アナウンサーがみずから提案して自ら実行する。ビジネスとしての成長も非常に期待しているのですが、一方で、アナウンサー個人の成長も期待しております」と語った。

同社が本格的なアパレル事業を行うのは初めて。社内では新たな収益源確保への期待も込め、テレビの枠を超えた事業を次々と考案している。同常務は「社内全体の新規事業はいろんなところから出ている。しばらく焦らず温かい目で見ていきたいなと思っています」とした。