ジャニーズJr.内グループTravis Japanが、ジャニーズ事務所初の全世界メジャーデビューを果たす。10月28日に、ユニバーサルミュージックグループ傘下の大手レコードレーベル「キャピトル・レコード」からデビューシングルを配信リリースする。

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Travis Japanが渡米してからの半年間は、もちろんスキルアップの期間ではあったが、同時に世界で戦う厳しさを痛感した6カ月でもあった。

今月放送された「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」のセミファイナル。パフォーマンス序盤で、審査員の1人、ハウイ・マンデルから低評価を意味する「×」ブザーを押された。「歌声が音を外していたし、ラップも良くない。パロディーみたいだった」と超辛口の評価を受けた。

メンバーたちは真摯(しんし)に受け止めている。松田元太(23)は「ボーカル力が足りないという意見をいただいて、確かにその通りだと思いました。今まで、こんな素直なジャッジをいただく機会はなかった。ものすごくいい経験で、自分たちの魂に炎が宿りました」と打ち明けた。

滝沢氏は「今までのジャニーズの華々しいデビューとは違う、積み上げていく、世界をとっていくデビューかもしれない。新しい形を切り開いてくれたし、世界に通用するグループになってほしい」と願っていた。そもそも、歌とダンスというストレートな王道パフォーマンスで「AGT」のセミファイナルに進んだこと自体が快挙と言っていい。マンデルが例に挙げていたワン・ダイレクションやBTSのような世界的人気グループになる可能性も十分にあるし、いち日本人としてもぜひなってほしい。【ジャニーズ担当=横山慧】