スギちゃん(49)が、BS朝日の旅番組「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」(火曜午後10時半)4日放送回から、ヒロシ(50)の後を継ぎ2代目“旅する人”として番組の顔を務める。都内で日刊スポーツなどの取材に応じ、制作側の要望でトレードマークのGジャン、半ズボンを脱ぎ捨て前髪のセットもせず、本名で出演したと明かし「スギちゃん要素を出すとNGが出る。ワイルドとは全く違う杉山英司として旅した感じ。ここまでカメラを意識しない番組は初めて」と語った。

シンガポールのブギス駅を降りたスギちゃんに、スタッフから「杉山さん」と声がかかる。街中で幸福を祈願し、お守りに書き込んだ名前も「杉山英司」。片言の英語で人々と会話し、駅前の食堂の中から気に入った店に入り、地元グルメに舌鼓を打つ。「元々、好きな番組。タダで海外に行けるので、たまらないだろうなと思っていた。コロナ禍で4年ぶりの海外。楽しい思い出しかない」と満面の笑みを浮かべた。

18年4月にスタートした番組は“旅する人”が、ぶらりと降りた異郷駅前で絶品グルメと人情を探す、自由気ままな旅を描いてきた。コロナ禍で海外でのロケは2年半ぶりとなった。スギちゃんは「穏やかな番組で、ものすごくワイルドを求められるより逆に楽。でも、こっちに慣れちゃって、日本の番組で仕事が減るのは1番、怖い。器用じゃないので、使い分けられるか心配」と苦笑した。

その上で「俺の中で新しい意識、感動があった。全世界の全駅を1駅ずつ降りたい。世界3周はしたい。40代最後に運命を感じます」と、新たなライフワークにしていく意気込みだ。【村上幸将】

○…初代“旅する人”として放送開始から5年、出演したヒロシは9月22日、ツイッターで自ら降板を発表した。その中で「日本一面白い旅番組にしたく、無茶な撮影でも我慢してました。でも限界が来たので辞める決断をしました」などとつづった。番組関係者は、スギちゃんへの交代について「編成上の都合」と説明。スギちゃんは「ヒロシが、いろいろな国に行っているのを見て、うらやましかった」と語り、ヒロシと番組について話したことは「全くない」とした。

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