日本テレビは10日、9月30日に72歳で亡くなった三遊亭円楽さんの追悼特別番組「ありがとう!円楽師匠追悼特番~秘蔵映像で振り返る落語家笑点メンバーとしての人生」を午後3時50分から1時間枠で放送した。
番組は円楽さんが約45年間に渡ってレギュラーを務めていた日テレ系演芸番組「笑点」(日曜午後5時30分)のスタジオで行われ、メンバーである春風亭昇太、三遊亭好楽、三遊亭小遊三、林家木久扇、林家たい平、桂宮治、山田隆夫が出演した。
冒頭で昇太が「円楽さんは笑点メンバーとして45年、大喜利の面白さ、すごみを伝えてくれました。その生涯を振り返りたいと思います」とあいさつ。その後は落語家、三遊亭円楽誕生秘話のほか、過去の円楽さんの名場面や8月の高座復帰の模様などを放送した。
メンバーにコメントを振られる場面もあり、木久扇は「今も信じられない。追悼番組なんて撮るとは夢にも思ってなかった。悔しいです」と語り、小遊三は「円楽さんって何でもできる人なんでね。才能があって全てに目が向く人。そういうところはそつがないというか、まねできなかった」。たい平は言葉を詰まらせながら「何を言って良いかもわからないぐらい信じられないというか。本当にすごい人でした。かっこいい大先輩でした」と話した。
このほか円楽さんとゆかりある人たちのビデオインタビューも放送され、桂文枝や立川談春、春風亭小朝が出演。文枝は「泣けましたね。今、本当に大変な時代で、こういう時こそ円楽さんのプロデュース力が必要だったんじゃないかなあ。プロデューサー力があったから、笑点の中でも際立って番組を引っ張っていたと思う。誰も代わりはできないし、考えても仕方ないことですが、戻ってきてほしい」と目に涙を浮かべながら語った。
円楽さんは得意の毒舌キャラで「笑点」を盛り上げていた。「友達」とかわいがられ、唯一その毒舌を受けなかった、たい平は番組でみせていた円楽さんとのグータッチについての秘話も紹介。「普段、円楽師匠といるとお友達だらけなんですよ」と語り「仕事先とかに行ったときも一緒に見ているので。どこに行っても人が集まってくるのを見ていたので、笑点の中でもそんな円楽師匠を見てもらいたいなという思いでやっていたグータッチでした」と語った。
最後はあらためてメンバー全員にメッセージが振られた。宮治は円楽さんが8月に高座復帰した際に「俺が戻るまで笑点頼んだぞ」と声をかけられたと明かし「それが最後でした。一生懸命頑張ってこの番組を続けられるように頑張りますので天国で見ていてください」と涙ぐみながら話した。
山田は円楽さんに笑顔について教わったと語り「本当に優しいお兄さんのような方でした。笑顔を大事にするんだよ。歯をみせてこうやって笑うんだよと、それをまねして、教わった笑顔をしています。円楽さん、この笑顔でいいですか。ありがとうございました」と笑顔で語った。
日テレは9日放送の「笑点」も「緊急企画!円楽さん追悼大喜利」と題して放送。司会の春風亭昇太が追悼メッセージを語ったほか、円楽さんにちなんだ大喜利を行ってしのんでいた。
円楽さんは1月に脳梗塞で入院以降、2月6日放送分から「笑点」の出演を見合わせる状態が続いていた。桂文珍や春風亭小朝、笑福亭鶴光、立川志らくら大物落語家が穴を埋めたほか、6月以降は若手が大喜利の回答席に座ることもあったが、復帰はかなわなかった。「笑点」関係者によると、円楽さんは休場扱いで、収録現場の楽屋にも時折、顔を出していたという。
日テレは今回の訃報を受け、今後の対応については「検討中」としている。



