俳優妻夫木聡(41)が来年1月期のTBS系連続ドラマ、日曜劇場「Get Ready!」(日曜午後9時)で主演を務めることが23日、分かった。天才執刀医役に挑戦する。同じ所属事務所の藤原竜也(40)と20年ぶりにタッグを組む。

同作は、超人的なオペ技術と法外な治療費で、どんな手術も請け負う最強医療チーム、通称「仮面ドクターズ」を描くオリジナルドラマ。

妻夫木は、劇中で昼間は自身の洋菓子店でパティシエをしながら、裏では法外な報酬と引き換えに超人的なオペ技術でどんな手術も請け負う正体不明のチームを率い「エース」と呼ばれる孤独の執刀医・波佐間永介役を演じる。「生きる意味とは何だろう? と、波佐間が問うように、僕自身も役とともにその意味を問いただしながらこの役を作り上げていきたいと思っています」。

名作の多い同局の看板枠での主演は20年10月期「危険なビーナス」以来、2年3カ月ぶりで、通算3度目となる。「日曜劇場ではなかなか見られないようなにおいを発したドラマになっていると思います。一から何かを作り上げていこうというスタッフさんの気概を感じましたし、堤(幸彦)監督はじめスタッフキャスト一同、新しいものを作り上げようと現場で頑張っております」と自信を見せた。

藤原は、妻夫木の相棒で「ジョーカー」と呼ばれる患者との交渉人・下山田譲役を演じる。「闇医者チームが斬新でストーリー展開も新しく、やりがいのある作品だと感じています」と手応えを示した。

作品について「妻夫木くん演じるエースと支え合い、時に反発しながら物語が進んでいくんですけれども、エースとジョーカーには過去に何があって、どのようにチームを組んだのか? そしてこの先どのような行動を共にしていくのか…? 非常に興味深いところです」とアピール。ともに連ドラで主演を張ることが多く、連ドラでの共演は初。「ジョーカーという役柄同様、妻夫木くんをみんなで支えていけたらいいなと思っています」と誓った。

同作を手がける堤監督は「妻夫木さんは、早い段階からオペの手技練習を重ねて役柄と真摯(しんし)に向き合う姿勢がとても頼もしく、初日の現場には<エース>というドクターの姿が出来上がっていました。藤原さんはさすがの安定感で、彼が演じるジョーカーには思わずむちゃ振りをしたくなります(笑い)」と2人を絶賛している。