戸田恵梨香(34)が27日、都内で開催中の東京国際映画祭で行われた主演映画「母性」(廣木隆一監督、11月23日公開)完成報告会に登壇。永野芽郁(23)の母を演じるに当たり「永野芽郁さんの母親にはなれないでしょう…ウソでしょ? と思った」と率直な感想を語った。

「母性」は湊かなえ氏の小説の映画化作品。戸田は劇中で、母性を持てずに娘を愛せない母親・ルミ子を、永野は母を愛したい娘の清佳を演じた。2人は日本テレビ系で21年7月期に放送された連続ドラマ「ハコヅメ~たたかう! 交番女子~」で共演しているが、同年4月に撮影された「母性」が実質的な初共演だった。

戸田は「母子ほど、年が離れていないだろうと…調べた。成立させられるのだろうか?」と口にした。その上で「演じたのが母親になれない人。芽郁ちゃんが母として見てくれていたので、私の精神的には成立させられた。(永野が)とにかく、涙がポロポロ、ポロポロ出てくるので、どうやって流しているのって?」と永野に感謝しつつ、どう涙を流すのか尋ねたと明かした。その上で「『戸田さん、泣かれてますよね?』と聞かれた記憶がある。『悲しい気持ちでお芝居しています』と(言っていた)」と永野の反応も語った。

一方、永野は「戸田恵梨香さんが主演だからと話を聞いていたので、やりますという感じ」とオファーを即決したと明かした。その上で、戸田について「スイッチが入ったら怪物…恐ろしい。誰も声をかけられないくらいグワッと入って行く。間近で見せていただいたのは非常に良い経験になりました」と評した。

戸田は「そう? 憑依型のタイプでもないですし。以前、違う役者さんからも言われましたが、自覚はないです」と笑った。