タレント長嶋一茂(56)が20日に放送された日本テレビ系トークバラエティー「おしゃれクリップ」(日曜午後10時)に出演し、「すごくジャイアンツを憎んだ」という過去を語った。

「間違いだらけの人生」を振り返った一茂は、その発端として、80年に父長嶋茂雄氏がプロ野球巨人軍の監督を解任された出来事を挙げた。

当時中学生だったという一茂は「(茂雄氏)本人は来年も続投へやる気満々で家を出たが、夕方のニュースを見たら『電撃解任』とテロップが出た」とし、「父親がまったく本音とは違うことを言っていた。全部自分のせいだ、優勝を逃したから辞めますと、自分から辞めていくみたいな言い方をした。大人のうそだよね。おれはすごくジャイアンツを憎んだ」。

1度やめていた野球を高校で再び始め、プロ野球選手を目指したのも「父親を解任したジャイアンツ憎しという思いからだった」とした。「将来的にプロ野球選手になって、ジャイアンツに入って、4番を打ってサヨナラホームランでジャイアンツの優勝が決まりました、みたいな時に俺はホームベースを踏まないでそのまま辞めて帰ろうと。そういうイメージを作って、よしプロ野球選手になろうと思った」と明かした。

22歳でドラフト1位でヤクルトに入団し、その後巨人へ。父、長嶋茂雄監督のもとでスタメンを勝ち取るが、父親から戦力外通告を受け、30歳で退団となった。

「息子だから言いづらかったと思う。オブラートに包んで傷つけないように言われたのも悔しくて。気を使わないで、監督なんだから『辞めさせる』ときっちり言ってほしかったと当時は思った」とし「今にして思うと、やっぱり言えないなと分かる。親に、息子へ解雇通告させるのはよくないと。なんで言わせちゃったのかな」と話していた。