タレント大竹まこと(73)がパーソナリティーを務める文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」(月~金曜午後1時)が8日、通算4000回目の放送を迎えた。

冒頭、パートナーのはるな愛(50)が「今日は、なんと4000回目の放送を迎えました」と言うと、大竹は「ボーッとしている間に、こんなところまでやるとは思いませんでしたけど。4001回、4002回と頑張りますよ。あと3回くらいは頑張らないと。人生はなにがあるか、分からないね」と笑った。

はるなは「73歳で4000回、すごいですよ」とたたえた。

記念すべき4000回目のゲストは、3000回目の時も出演した伊集院光(55)。その間にも1度、ゲスト出演した伊集院は「55歳になると、歴史の時間感覚がおかしくなっていて。あのことはすごい前で、このことはつい最近みたいな。ありがとうございます」と笑った。

大竹が「まだ55歳だから」と言うと、伊集院は「いくつになりました」。大竹が「73歳ですけど」と答えると「うわ~、すごいな」と驚いた。

そして「永六輔さんがご存命で、今の大竹さんの年くらいの時に口数がラジオで少なくなってきた。大竹さんと話していて『いいんだ。なんなら、骨つぼになってもいいんだ。おそらく、その存在感さえあればいい。間違った時だけ怒ればいい。骨つぼにひび入ったりね』と話した」と振り返った。

大竹は「そこまで言っちゃった。音出せばいいみたいなことは言ったけどね」と話した。

伊集院は「55歳はレスポンスが悪くなる。若い頃はいいレスポンスが5つくらい浮かんで、それを全部話していた」。大竹は「この番組に徳光和夫さんが来て『バス旅』のことを話して、で、エンディングで島崎和歌子、松本明子、森口博子が3人なだれ込んできた。1人ずつツッコミたいんだけど、名前が出てこない」。

伊集院は「若い頃は、自分が間違えるわけがないと思っていた。この間も(サッカー日本代表の)堂安律を(お笑いの)安藤なつと間違えて、安藤と言っていた。間違えに気づくだけましか」。大竹は「俺は、そこは過ぎた。そういうことじゃなくて、長いこと生きてくると、時代の背景が若い頃と違ってくる。LGBTとか、新しい背景を間違ってないと思えば受け入れていこうと思う。でも受け入れるんだけど、これを聞いている人たちは、俺と同じ時代を過ごした人もいる。だから、新しい時代に乗り遅れた人もリスナーにはいるんだよ」。伊集院は「何かあるとSNSで拡散しちゃう。どうしようかな」と話した。

SNSの発達などを背景に、大竹は「ラジオはこれから大発展することはない。でも役割は多少残っているなと思うけど混沌(こんとん)とした中でどう対処しようと思っていますか」と質問。

伊集院は「夜と朝のラジオをやっていて自分で気づいたのと、自分でも分けていたことは、深夜放送って“性悪説”とは言わないまでもひねくれている。朝のラジオは“性善説”というか、この人は良かれと思って言ってくれているんだろうと思ってしゃべろう、としていました。深夜は重箱の隅をつつくような、減点法で見る。昼間は、加点法で見ると思って分けていて。この両立がうまくいかない」と自分の考えを述べた。

大竹が「僕からの要望でもあるし伊集院さんの要望でもあると思うけど、また帯のラジオをもう1回やってほしいね」とリクエストすると、伊集院は「帯のラジオ、やりたいですね。あとは近い将来、大竹さんが骨つぼになると思うんですけど、なってもスタジオに置いておいて。放送5000回でも来たいです」と笑った。