嵐二宮和也(39)が9日、都内で、主演映画「ラーゲリより愛を込めて」(瀬々敬久監督)の初日舞台あいさつを行った。昨年の同時期は撮影真っただ中だったこともあり「やっと全貌を見ていただけるなと。9月から宣伝もやってきて、本当に始まるのかなってぐらい長かったので、本当によかったです」と安堵(あんど)した。

公開初日を迎え、話題は周囲からの反響に及んだ。トップバッターで話した二宮は「僕はあんまり友達が少ない方なので…」と自虐ネタで笑いを誘いつつ、「SNSで反響を見て始まったんだなと」としみじみ。同作はシベリア抑留を題材にしており、会場には感動の涙を流した観客が多くいた。「泣けるからいい映画というわけではない。ただ、伝えたいことがしっかり伝わったのかなと。日本映画はいいなと思ってもらえる作品だと思う」と胸を張った。

舞台あいさつの最後には、クロ役を演じた犬の大吉がサプライズ登場した。「動物なので(撮影で)大変な時もあったけど、それは人間さんも同じ。クロも頑張っている、というのはみんなの心にあったと思います」と撮影現場での大吉の存在をありがたがった。

ほか北川景子、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕、瀬々監督らが登壇。