昨年7月に投資トラブルが発覚したTKO木本武宏（51）が23日、都内で会見を開いた。

その中で「運用した側、手数料で商売したと思った方がいらっしゃるのは存じ上げていますが、それだけはしていない、そういうことは、しておりません」と、自らが今回の騒動の主体ではないことを強調。「僕は、自分が被害者だと言いたくて会見を開いていない。ただ、浅い知識を、詳しい顔をして、みんなで、もうけようかとしたのは大きな過ち…深く深く反省しております。同じようなことを繰り返すつもりは毛頭ない。謝罪の気持ちは伝えていくつもり」と重ねて謝罪した。

木本はFX（外国為替証拠金取引）投資家のA氏に続き、不動産投資家B氏に5億円を投資した理由について、同氏が10年来の後輩で同じくA氏から「お金を預けていた」と連絡があったからだと明かした。

木本は、B氏との会話について「不動産投資がうまくいっていると聞いていた。でも、もうけさせてよとか言いたくなく一切、言わなかった」と振り返った。その上で、B氏から「すごい方しか触れない土地があって。どういう土地かは一切言えないけど、買い手も決まり1カ月後、良い利回りになるからどうだと言われた」と誘いがあったと明かした。

木本は「ばかな話だと今は分かるが、わらにもすがる気持ち。彼にだまされたと思うこともなく、助けてくれとお金を預けた」と投資した際の心情を振り返った。その上で「僕含め4人がお金を出した。1カ月後と聞いていたが、Bから予定通りに運用が始まっていない、もう1カ月、待ってくれと連絡が来て待とうとなった」と続けた。投資した5億円強のうち、1億6000万円、戻されたが3億4000万円が宙に浮いた状態になったという。