デビュー10周年を迎えている歌手徳永ゆうき(27)が3日、都内で、スペシャルコンサートを開催する前に取材に応じた。

13年11月に「さよならは涙に」でデビュー。本業は歌手ながら、バラエティーや俳優、趣味の鉄道も含めて活躍の幅を広げている。

10周年については「水兵さんの衣装で歌わせていただき、当時は18歳。あっという間の10年でした」と振り返った。思い出に残ることとしては、共演した歌謡番組で北島三郎から声をかけられたことを挙げた。

「いい声をしていますよと、褒めてくださり、肩をたたいていただきました。うれしかった。あと、先輩方からもご一緒させていただいた時に、歌を褒めてくださったり、いじっていただいたり、ありがたかったです」。

若者と演歌の懸け橋になりたいとデビュー。歌声には定評があるものの、テレビの歌謡番組は減っており、徳永も俳優やバラエティーでの活動も多い。

徳永は「バラエティーでも、鉄道もそうですし、これからも今まで以上に、多方面で活躍できるようにしたいです。でも、しっかりと歌という軸を持っていたいです。最近は、番組などでポップス曲も歌うことが増えてきたので、演歌と若者の懸け橋はもちろん、ポップスとおじいちゃん、おばあちゃんの懸け橋になれたらとも思います。いろんなジャンルの曲にチャレンジしながら、歌の良さっていうのを届けられたらと思っています」。

今月1日には記念アルバム「徳永がくる」を発売した。新曲「なんとかなるさ」や「夜明け前」のほか、カバー曲「青春の影」「いちご白書をもう一度」「ホームにて」なども収録している。

最後に徳永は「デビュー当時は10年も続けられるとは思っていませんでした。とりあえず行けるとこまで行こうみたいな感じでした。それは両親もそう思っていたことでしょう。今日は両親も見にくると思いますので、親孝行しながら、自分でも楽しみながら歌いたいです」と語った。