お笑い芸人で19本の番組をもつ売れっ子放送作家の佐藤満春(45)の著書「スターにはなれませんでしたが」(KADOKAWA)出版イベントが19日、都内で行われ、交流の深いオードリー春日俊彰(44)がゲスト出演した。

佐藤はお笑いコンビ、どきどきキャンプを結成し活動も、最近ではニッポン放送「オードリーのオールナイトニッポン」をはじめ、「ヒルナンデス」「くりぃむナンタラ」などの人気番組の放送作家のほか、トイレ掃除の専門家の顔ももつ。今作はお笑いを目指した自伝的な一面のほか、オードリー若林正恭(44)や春日、山里亮太(45)日向坂46松田好花(23)らとの対談も収められている。

本の帯には、特別対談を行った人物の名前が載っている。1番右端は若林で、その次が春日。山里は左から5番目だった。

佐藤は「僕は『スッキリ』の『クイズっす』の構成をやっているので、山里さんに本を渡しました。どうも、山里さんが、僕の好きな順で名前が並んでいるんだと感じたみたいで。そんなやりとりをツイッターでしていたら、(日本テレビの)水卜麻美アナも参戦し、ヒートアップしてしまいました。でも、その後、アマゾンランキングで急上昇して。山里さんに、こういう形で盛り上げるんだって、教えてもらいました」と話した。

イベントの途中で登場した春日も開口一番、不満を漏らした。「つきあいが長いのに春日は2ページで若林が6ページってどういうこと? それに、若林は全編に登場してくる。若林のことは親友って呼んでいるけど、俺は何なのよ。まあ、俺も若林さんの作品の一部だから仕方がないけどね」と口をとがらせた。

春日は妻からも佐藤との関係を問われたと言い、2人のトークでの中では、「強めの知り合い」ということで落ちついた。佐藤は、ネットで関わりのある人物の相関図を掲載していると言い、若林は親友で、春日は「春日語の通訳」と掲載してあるという。

それでも、2人はプライベートでは仲がよく、食事はもちろん旅行にも一緒に出かける仲だ。著書の中にも、佐藤が売れず生活に困っていた時、春日が「うちのポストにおまんじゅうが入っているので、それを食べて元気を出して欲しい」と連絡してきたことが書かれている。ポストを空けると、おまんじゅうと書かれた封筒に10万円が入っていたという。佐藤が後に10万円を返そうとすると、春日は、渡したのはまんじゅうだったと受け取らなかったという。

春日は「やばいやつで売っているので、そんないい人の話は営業妨害だな」と語るも、2人が東京・阿佐ケ谷の店で食事している複数枚の写真が映し出されると、懐かしそうに笑顔で語っていた。

佐藤は著書について「しっかりと書けたと思います。最初は、人への感謝ばかり書いていたので、かなり減らして、いいバランスになったと思います。若林くんも出版を喜んでくれました」。現在の立ち位置については「お笑いを諦めたわけではありませんし、カテゴライズしないで生きていこうという感じですかね。芸人の仕事はほぼなく、放送作家としての仕事がほとんど。肩書は何かと聞かれたら、町田市の住人ですと答えています」。