窪田正孝(34)が「ある男」(石川慶監督)で、最優秀助演男優賞を受賞した。日本アカデミー賞での受賞は初めてで「ええっと…まさか、本当に、もらえると考えていなかったので、何も考えていませんでした」と驚いた。

「ある男」では、4人で幸せな家庭を築く中、不慮の事故で命を落とした後に、名前も分からない全くの別人だったと判明する、物語のキーマンを演じた。「石川監督と出会い、役の中の本人に…と突き詰めた。裸より恥ずかしいくらい(役と)向き合えて、サクラ桜さんが受け止めてくれて。幸せって一瞬だし、嫌な気持ちにもなるけれど、一瞬を描いた作品に参加させていただいて、幸せをかみしめています」と、妻を演じた安藤サクラ(37)に感謝した。

窪田は「大好きな映画。映画の力は無限だし、いろいろな人の心を温めるポジティブな力がある。役者という仕事が出来ていることに、心から感謝します」と感激を口にした。

優秀助演男優賞は、窪田のほか、柄本佑(36=「ハケンアニメ!」)坂口健太郎(31=「ヘルドッグス」)Snow Man目黒蓮(26=「月の満ち欠け」)横浜流星(26=「流浪の月」)が受賞した。

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