女優MEGUMI(41)が18日、東京・池袋HUMAXシネマズで行われた映画「零落」(竹中直人監督)公開記念舞台あいさつに、主演の斎藤工(41)らとともに登壇した。

斎藤は元人気漫画家・深澤薫を、MEGUMIは敏腕漫画編集者で深澤の妻・町田のぞみを演じる。MEGUMIは「さまざまな感覚はあると思いますけど、うっすら傷ついたときもそんなに向き合わない。それが女性の感覚。男性はそこにフォーカスしていく」と感想を述べた。

今作でMEGUMIはプロデューサーの1人として名を連ねた。「これをやりたいんだよって竹中さんが三宿のバーで熱く語っていた。ものすごく感動した。お金集めます!って言っちゃったんですよね。無我夢中でついていった」と当時を振り返った。続けて「全体を把握して、小さい問題が起こる。この作品できるのかなって。常に俯瞰(ふかん)で見ている。演じるときは視野を狭めて。視野の緩急はなかなかだった」と、プロデューサーとしての苦労を明かした。

竹中監督はキャストに恵まれたといい「好きな方というよりも必要な方々だった。声の音色も大事だった。(原作の)浅野いにお、というたった1人の観客のために。いにおさんに僕のラブレターを届けたかった。僕のわがままにつきあってくれた」と語った。

同イベントには主題歌「ドレミ」を担当したドレスコーズ・志磨遼平(41)も出席した。

「零落」は竹中監督デビュー作「無能の人」から10作品目。原作は浅野いにお氏の同名コミック。