フリーアナウンサーの赤江珠緒(48)が30日、自身がパーソナリティーを務めるTBSラジオ「たまむすび」(月~木曜午後1時)の最終回に、木曜パートナーのRAG FAIR土屋礼央(46)とともに登場した。番組の最後には約17分にもわたる「答辞」を1人でとうとうと読み上げた。

「東京の桜も咲き誇り、心躍る季節になりました。この良き日にたまむすびは」と読み上げると、言葉に詰まり号泣。そして「幕を下ろすことになりました。これまで本当に多くの方が力を貸してくださり、今この日を迎えています。感謝の言葉はいくつあっても足りませんが、この場をお借りして時間の許す限り述べさせてください」と続けた。

曜日ごと順不同に番組でお世話になった出演者への感謝の言葉を涙ながらに語った。月曜パートナーのカンニング竹山には「実は私は紅の豚の主人公を見ると竹山さんを思い出しています。心が二枚目、とてもまっすぐで、ウインナー大好き。マヨネーズ大好き。欲望にもまっすぐで、そして何よりまっすぐな人のことが大好きな人です。私の本気の失敗の時ほど深刻な失敗の時ほど、『しゃあないしゃあない 次! 次! 気にすんな』と寄り添ってくれました」。

火曜パートナーの南海キャンディーズ山里亮太には「全部の球を打ち返してくれてありがとう。あなたのおかげで、全く似ていないモノマネも成立しました。なんでも笑えました。満席の武道館の漫才をするなんて、自分の人生にそんなことが起きるとは思いもよりませんでした。すべてあなたのおかげです。喜怒、哀楽、甘え、嫉妬、すべての感情を面白いものに変えられる。天才になりたい。いいえ、あなたは天才です」。

水曜パートナーの博多大吉には「冷静な分析、徹底した周りへの心配り、細やかな洞察力、脱帽です。大吉先生のヒーロー並みの特殊能力で、たまむすび号の水平軸をコントロールしてもらえなければ、番組を維持することはできなかったでしょう。たまむすびに惜しみない情熱を注いでいただき、本当にありがとうございました。心ない発言、とんでもない、心だらけのお言葉。うれしかったです」。

元木曜パートナーのピエール瀧には「いろいろありましたが、金が値上がりしました。ありがとうございます」と語って、スタジオ内の笑いを誘った。

木曜パートナーの土屋には「あなたの魅力を言葉にするのはとても難しいです。あなたの魅力は一体何なんでしょう。人を喜ばすことが大好きで、そのためなら労を惜しまないことでしょうか、こだわるポイントがよくわからない変人ぶりでしょうか、すごいものをすごいと認める好奇心と品のある素直さでしょうか。その答えはまだ出ていません。ただ分かっているのは、あなたがとてもとても魅力的で、愛すべき人であるということです。パートナーになってくれて本当にありがとう」と語った。

「金曜たまむすび」のパーソナリティーを務めた玉袋筋太郎には「玉さんがいてくださらなければ、そもそもたまむすびという番組は生まれていません。金曜日を最初から最後まで守り抜いてくださり本当にありがとうございました。常に熱くて涙もろい玉さんとは放送より、放送以外の飲み会での思い出ばかりです。楽しかったな、危なっかしかったな。最高だったなね玉さん」と声に詰まりながら語った。

さらに「どれもこれも恥ずかしいことだらけです。生きるって恥ずかしいことだらけだとこの仕事をして改めて思い足りました。それでもそれを受け止めてくださる人がいる。困難なこと、辛いこと、どうしようもないことがあふれていますが、世界は捨てたものではない、と大げさではなく、思えました。たくさんのメール、お便りが番組を作ってくれました。何より聞いていただいた思いが番組を育ててくれました。この時間は私の一生の宝物です」と熱く語った。

赤江は答辞を読み上げると、「これで全部言えたかな。本当に先週のレオレオ(土屋礼央)のおかげで火がついた。現実を逃避せずに伝えようと思って」と語った。土屋からは「(ピエール)瀧さんの部分が短かった」とツッコまれていた。

最後に赤江は「本当に本当のエンディングです。ということで言い残したことはないかな。これにて本当にドローン!」と締めくくった。

同番組はこの日をもって番組の歴史に幕を下ろす。赤江アナは番組を終える理由について1月12日の放送で「(一番は)6歳の子どもです。まだ時計も読めないけど、小学生になると読めるだろうけど、まだ時間軸の概念がない。そんな時に、もうちょっと一緒に過ごしたいなと。ずっと生放送の帯番組だと、放送が中心の生活になって、気づいたら何年もたってしまっていた。子供もこんなに大きくなってしまっていて。仕事の量をちょっと減らして、ここで帯は終わらせていただきたいなとなったわけです」と明かしていた。