歌手の紘呂しのぶが30日、神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルで新曲発表のランチショーを開催した。

コロナの影響により19年10月以来となったが、今回で20回目(前回まではすべてディナーショー)。「毎回緊張する」と言いながらも「お客さまはやっぱり毎回違うので、いつも最後、一期一会だと思って立たせてもらっている」と感謝を口にした。

紘呂の出身地・宮崎など全国各地からの参加者が1時間ほど食事を楽しんだあと、2部構成のショーで全11曲を披露。1部では着物で登場し、1月25日発売の新曲「サクラでcha cha cha」で幕を開けた。

「コロナで歌うこともできず、まったく声が出なくなったこともあったが、日常の当たり前がいかにかけがえのないことか、その日常を大切に、好きなことを止めることなく続けていこう」との思いからリリースとなったこの新曲。ちょうど多くの場所で桜が満開となっているこの日にぴったりで、続けてカップリング曲「月に三日の逢瀬でも」、その後も青春歌謡などで盛り上げた。

第2部では、打って変わって明るいドレス姿に衣装チェンジ。7曲目となった「今でも好きよ」では、作詞作曲を務めた引地賢治とのデュエットもあった。また、今回のショーには、ロシアのウクライナ侵攻により、神戸に避難しているウクライナの人々も招待。「何かできることはないか」との思いからだったが、参加したウクライナ人も「素晴らしいショーとおいしい料理に感謝します」と、楽しいひとときとなったようだった。

最後に紘呂は「今日はみなさまとの同窓会のつもりでステージに」とコロナ禍前に出した「ときめきの同窓会」を歌い上げショーを締めた。