19年のフジテレビ系ドラマ「TWO WEEKS」への出演で注目を浴びた、女優の稲垣来泉(くるみ、12)が、唐沢寿明(59)川口春奈(28)杉咲花(25)らが所属する、大手芸能事務所・研音に所属することが1日、決まった。

稲垣は「研音に所属させていただくことになりました稲垣来泉です。周りの方に感謝を忘れず、より一層、大切にお芝居に向き合い、役に寄り添い、見てる方を感動させることのできる俳優さんにいつかなれるように頑張ります! これからも、応援していただけるとうれしいです。よろしくお願いします」と抱負を語った。

稲垣は、4歳で子役として役者人生をスタートし、5歳で出演した16年のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で、吉本実憂が演じた水田たまきの幼少期を演じた。19年の「スカーレット」では、福田麻由子が演じた川原家の三女・百合子の幼少期を、さらに22年の「ちむどんどん」でも、黒島結菜が演じたヒロイン比嘉暢子の幼少期役を、それぞれ演じた。3作、出演した朝ドラで、いずれも演技力が高く評価された。

その名が一躍、評判を呼んだのが「TWO WEEKS」で演じた、青柳はな役だ。三浦春馬さんが演じた主人公・結城大地と、比嘉愛未が演じた元恋人・青柳すみれとの間に生まれた娘で、白血病を患っているという難しい役どころだった。はなの骨髄移植の手術が2週間後に迫る中、ありもしない殺人事件の容疑者として逮捕された大地が、はなの命を救うために逃亡するという、物語の上でもキーパーソンとなる役どころでもあったが、チャーミングなルックスと演技力で注目の的となった。翌20年のフジテレビ系ドラマ「姉ちゃんの恋人」最終話にゲスト出演した際、着用していたコートのポケットから「TWO WEEKS」で大地とはなをつなぐアイテムだった、ぬいぐるみのレッピーが見えていたことが、視聴者やファンの間で話題を呼んだほどだった。

22年は「ちむどんどん」に加え、TBS系日曜劇場「オールドルーキー」で、主演の綾野剛が演じた新町亮太郎の長女・泉実を演じ、その評価をさらに高めた。同作で母の果奈子を演じた榮倉奈々(35)と、元サッカー日本代表の新町がセカンドキャリアを歩み始めたスポーツマネジメント会社「ビクトリー」社長の高柳雅史を演じた反町隆史(49)も、研音に所属している。

◆稲垣来泉(いながき・くるみ)2011年(平23)1月5日生まれ。これまで出演した主なドラマは、16年のTBS系「砂の塔~知りすぎた隣人」、18年の同系「この世界の片隅に」。出演した主な映画は、同年の「人魚の眠る家」、19年「人間失格 太宰治と3人の女たち」、20年「糸」、21年「そして、バトンは渡された」など。