四国電力グループの総合設備企業・四電工(本社・香川県高松市)は27日、同日開催の取締役会で、フリーアナウンサーの中野美奈子(43、本名・戸谷美奈子=とだに・みなこ)を新任の社外取締役に内定したと発表した。6月29日開催予定の第72回定時株主総会で承認を求める。

四電工は、今回の代表取締役等の異動の理由として「当社は、経営の監督・モニタリング機能と執行機能をより明確に区分することで、意思決定や業務執行の機動性を高めることを目的に、同株主総会日付で、役付取締役としての専務取締役および常務取締役を廃止するなど取締役会構成を再構築し、併せて執行役員の機能強化を図ることといたします」としている。

同社は発表の中で、中野のプロフィルも公表。2002年(平14)3月に慶大商学部卒業後、同4月にフジテレビに入社し、12年6月に退職。同年9月にフリーアナウンサーに転身すると、13年4月に株式会社ミリーに入社し、丸亀市文化観光大使を務め、現在に至る。今月からは政府の、こども未来戦略会議有識者構成員も務める。また01年1月から、香川県丸亀市にある、実家が経営する医療法人社団 誠和会の監事も務めているとした。

中野は、10年3月に整形外科医と結婚し12年7月にフジテレビを退社。その後、夫の海外赴任に伴い、シンガポールに6年滞在し、16年10月に長男を出産。18年に帰国後、広島県に3年住み、21年6月には長女を出産。故郷の香川県丸亀市で夫がクリニックを開業したため、同市にUターンしていたと今年に入り、発表していた。