女優秋野暢子(66)が27日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)に生出演し、5年生存率30%とも言われながら寛解したステージ3の食道がんとの闘いを語った。

ショートカットヘアに白いジャケット姿で都内のスタジオから中継で生出演し、司会の宮根誠司から声をかけられると「おかげさまで元気になりました」と笑顔をみせた。

昨年7月に病状を明かし、今月24日に寛解を報告。まだ抗がん剤の副作用で手足に若干のしびれはあると明かしつつ「全然元気です」と笑顔で語ると、スタジオの出演者からも「すごいですね」と声があがった。

発覚の経緯は、喉に「梅干しのタネがひっかかるような」違和感を感じたこと。当初はがんと診断されていなかったが、専門の病院に向かったところ、食道付近にがんを5つ発見。ステージ3と診断された。声を失うリスクを避けるため、化学放射線治療を選択して病と闘ってきた。

秋野は食事は無添加有機栽培のものを取り、定期的な運動にも励むなど、健康に気をつけた生活を送ってきていた。宮根から「がんとは一番遠い人だと思っていた」と声をかけられると「私もそう思っていました」と応じ「人間、自分ががんになると思っていないんですよね。がんは健康に留意していても2人に1人はなる病気なんですよね」と語った。

最終的に7つあったという、がんは全てなくなった。オフィシャルブログなどで積極的に発信を続けてきた“鬼退治”と称した日々を振り返り「病は気からと言いますけど、病は知からだと思っています。その病気がどういうもので、どう進んでいるのかわかっていれば、不安はだんだんなくなるんですよね。病気になったらそれを勉強する。そしてお医者様とコミュニケーションをきちんととって、薬などを考えていくことも大事ですよね」と語った。

しかし、いくつかの早とちりもあったと明かし、抗がん剤の副作用を見込んであらかじめ頭髪をそり上げたところ、医師から「秋野さんに使う抗がん剤はほとんど毛が抜けませんよ」と言われたといい、宮根から「何でそこは調べてなかったんや」と突っ込まれていた。