英国のヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻が16日夜、米ニューヨークの公道でパパラッチ集団に執拗(しつよう)に追跡され、あわや大惨事になるところだったと米メディアを騒がせているが、その直前に出席した授賞式で妃が着用していたドレスに批判の声が上がっている。

メーガン妃はこの日、女性と少女に力を与え、擁護する世界的な活動が評価されて受賞したウィメン・オブ・ビジョン賞の授賞式に夫ヘンリー王子と実母ドリア・ラグランドさんと共に出席。「自分の人生にビジョンを持つのに遅すぎることはありません」とスピーチし、女性たちが不公平性のために戦うインスピレーションを見つけようと語って拍手喝采を浴びた。

しかし、6日に行われたチャールズ英国王の戴冠式を欠席した妃が、その10日後に初の公の場登場となった慈善活動の授賞式でゴールドに輝く肩を出したストラップレスの華やかなドレスを着用したことに驚きの声が上がった。王室時代は目立たないよう白や黒、ベージュなどニュートラルカラーの衣装を着用していた妃が、この日は女優時代を彷彿(ほうふつ)するゴージャスなドレスを着用していたことに、再出発をアピールする狙いがあったとの声もあり、米ニューヨーク・ポスト紙は「王室へのメッセージ」だと伝えている。

報道によると、ゴールドのドレスは1850ドルで、それに合わせた高級ブランド、トム・フォードのゴールドのサンダルは1350ドルだといい、授賞式ではひと際目立っていたという。慈善団体の授賞式にはふさわしくないスタイルだとの批判もあるが、ハリウッドの大手エージェントと代理人契約し、最近も女優グウィネス・パルトロウらセレブと食事に出かけるなど、新たな未来に向けて動きだしている証しだとの見方も出ている。(ロサゼルス=千歳香奈子通信員)