ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(47)が18日、カーレースのチーム「MAEZAWA RACING」の設立を発表した。

6月に開幕する「2023 Fanatec GT World Challenge Asia Powered by AWS(2023 ファナテックGT ワールドチャレンジ・アジア)」に参戦することも決定。総監督を務める前澤氏は「創造性の結晶である、クルマの性能と可能性をより深く知るために、そして皆様にも知っていただくために、レースの世界に参戦することにいたしました」とコメントしました。

前澤氏は19年に「スーパーカーで子どもたちに夢と希望を届け、日本中を盛り上げること」を目的に「前澤スーパーカープロジェクト」を立ち上げた。同プロジェクトは、前澤氏のコレクションをYouTubeで紹介したり、幼稚園や小学校でのスクールキャラバンを行うなどスーパーカーを活用した、さまざまな体験イベントを企画してきた。

レースには、前澤氏が所有する「フェラーリ 488 GT3 EVO」で参戦する。ドライバーには、2022年のファナテックGT ワールドチャレンジ・アジアでチャンピオンを獲得した経験を持つ横溝直輝(42)と、アジアで経験豊富なタイのピッティ・ブロムバクディ(44)を迎え、シリーズチャンピオン獲得を目指す。

横溝は「前澤スーパーカープロジェクト」にも協力している。一方でyogibo racing所属の22年7月17日に、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたファナテックGTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSのレース中にクラッシュし、マシンが大破。その際、前澤氏「フェラーリ 488 GT3 EVO」を急きょ貸し出した経緯がある。「MAEZAWA RACINGの初代ドライバーとして参戦出来ることをとても光栄に思っております。今年はとてもハイレベルなシリーズが予想されますが、前澤友作総監督指揮の下、チームメイトのピッティ選手と力を合わせ、チャンピオンを目指します!また、ジェネラルマネージャーとしてチームが一丸となり、最高のパフォーマンスを発揮できるようにマネージメント面でも全力を尽くします」とコメントした。

チームコンセプトには、国際レースの場にふさわしいコンセプトとして「祭-Matsuri-」を掲げた。代表的な日本のカルチャーである「祭」、人と人とがつながって喜びや感動を共有する「祭」、コロナ禍によって、リアルなつながりや盛り上がりを抑制されてきた私たちの始まりと復活の象徴として、「祭」をテーマに、コース内外を彩り、洗練された日本の文化を発信し、レースの世界に新たな風を吹かせていきたいとした。

ブロムバクディもコメントを発表。「MAEZAWA RACINGからオファーをいただき大変、うれしく思ってい

ます。前澤総監督率いる新チームと気心知れた直輝と一緒にレースをすることをとても楽しみにしております」と意気込んだ。