KAT-TUNの中丸雄一(39)が28日、日本テレビ系情報番組「シューイチ」に出演し、ジャニーズ事務所の性加害問題について発言した。MCの中山秀征から「中丸君、気になるニュースお願いします」とふられ「ジャニーズの件ですかね」と話し始めた。

ジャニーズ事務所は、所属経験のある全タレントを対象に心療内科医などによる外部相談窓口を開設することや、林真琴弁護士を中心とした再発防止チームを設置すること、社内環境を整えるため侍ジャパンでコーチを務めた白井一幸氏ら社外取締役を招くことなどを発表している。これについて「3つ設置されたということですけども、これによって全てが補完されるわけではないだろうなと思いつつも、ただ前進の1歩かなと思います」と話した。

これまでも事務所に変革の兆しはあったそうで「体感として今から5年前ぐらい前から、急速に社内の体制を整えようという動きがあったかなと思います。(藤島)ジュリーさんのQ&Aでもありましたけど『当時は気付かなかったかもしれないけど今思えば前は良くなかった』みたいなことがあると思いますが、そういうのがきっかけだったと思います」とし、事務所が危機対策に乗り出した具体的な例として、芸能界の薬物問題が指摘された際に、かなり早い段階から事務所主導で自主検査に取り組んだことをあげた。

中丸は事務所発表の1つめの被害者の心のケアについて「被害を受けている方の心情は3つに分けられる」と分析。名前と顔を出しても告白をし、世に訴えていきたいという人。名前、顔は出したくないけどこの流れだったら告白をしていきたいという人。この話はもう勘弁してくれ、ちょっと思い出したくないという人と分類した上で「2つめの受け皿にはなり得るのかな」とした。

また、再発防止チームの設置については「これも一見、僕は先代亡くなってるのに再発も何もないじゃんってちょっと思ったんですけど、よくよく考えてみると、なんでこの問題が起きたのかプロの視点からしっかり分析しないといけないと思う。たぶんないとは思うんですけど、同じような大きいリスクを背負ってる可能性ももしかしたらあるとしたら、これも妥当な判断かなと思います」と事務所の決定を後押しした。

社外取締役の設置については「その時、身内の中では正常だと思っていても、引いて見てみると危ないかなというのがある。そういうリスクの払拭を期待しての設置かなと思います」と話した。

中丸はジャニーズ事務所について阪神淡路大震災の際に継続的に募金活動を行ったことなどにふれ「社会貢献が好きな会社。一個人としてそこは誇りに思っている」と話した上で、性加害問題については「ほんとセンシティブな内容だと思うので、そのとき思ったことをなにか行動に移すというよりは、ちょっと慎重になって向き合って欲しいなと思います」と締めくくった。