5月18日に東京・目黒の自宅で両親とともに倒れていた歌舞伎俳優市川猿之助(47)が出演していた映画「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」(常廣丈太監督)の製作委員会は1日、公開の延期を発表した。当初、16日の公開を予定していたが、公開延期の理由を「総合的な判断により」と説明した。

猿之助は劇中で、主演の天海祐希(55)演じる、警視庁捜査一課の緊急事案対応取調班(通称キントリ)の真壁有希子らが“ある疑惑”を知って対決に向かう、内閣総理大臣・長内洋次郎を演じていた。

映画の製作委員会と東宝は1日夕方、連名で文書を発表。「この度、2023年6月16日(金)より公開を予定しておりました劇場版『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』につきましては、総合的な判断により、公開を延期させていただく事になりました。公開を心待ちにしていただいていた皆様、またご出演いただいた皆様や制作スタッフならびに関係者の皆様に、深くお詫び申しあげます」とした。

関係者によると、公開延期が決定したのは、この日だという。公開規模は300館程度に上っており、それだけの公開規模での上映を延期することを含め、この日の決定がデッドラインだったという。