21年「M-1グランプリ」王者のお笑いコンビ、錦鯉の初の全国ツアーとなる「錦鯉独演会『バカが来た』」が4日、東京・全電通労働会館でスタートした。

場内の垂れ幕の文字は「錦鯉独演会」は長谷川雅紀(51)が、「バカが来た」は渡辺隆(45)が書いた。

白スーツ姿の長谷川と紺スーツの渡辺が、出ばやしに乗って登場すると、満席の会場から大きな拍手と歓声を浴びた。渡辺が「目が合うお客さん、全部おっさんばかり」と笑うと、長谷川は「こ~んにちは~」と元気いっぱいに呼びかけ、オープニングから軽妙な掛け合いを繰り広げた。

今回のライブツアーは、9つのオール新ネタと、ネタとネタの間のブリッジで2人の個性全開の幕間VTRで構成された2時間超のプログラム。終盤には突如長谷川が舞台を降りて、客席を歩き回り直にお客さんと交流するサプライズもあった。

終演後、長谷川は「とにかく楽しく初日を終えることが出来ました。しばらくテレビとかのお仕事が多かった分、久しぶりにとにかく新鮮で楽しかったです。自分の中で忘れかけていた感覚を、思い出すことが出来ました。これから独演会では初めての場所を回りますけど、お客さんの反応がいまから楽しみです」。

渡辺は「初日が終わり、いまは正直ホッとしています。なにより、お客さんがたくさん笑ってくださって。雅紀さん(長谷川)の体力が最後までもつのか心配しましたが、後半へ進むに連れ、むしろ元気になりすぎたので、この人、大丈夫かなと(笑い)。全国のみなさんへ、必ず面白い漫才を僕らが見せます。そして、おいしい食べ物もたくさん食べたいと思いますので、ぜひ遊びに来てください」と話した。

この後は札幌、岡山、福岡、大阪、さらに東京追加公演を加えて、5都市7公演が行われる。

8月13日に東京・なかのZERO小ホールで開催される、追加公演の配信も決定。通販サイト「ROCKET EXPRESS」では6月13日午後11時59分まで、今回のツアーグッズの予約販売を受け付けている。