タレント渡辺満里奈(52)が7日、都内で行われた重症筋無力症(MG)啓発プロジェクトのセミナー「知ることから始めよう。MGのこと。」に出席した。

MGは神経と筋肉をつなぶ部分に障害が起きることで生じる自己免疫疾患。力が入りにくい、疲れやすいなどの症状があらわれるが、個人差があり、1日のうちでも時間によって症状が変化するので、周囲に理解されないことがあるという。国の難病指定を受けている。

2018年(平30)3月にMGと診断された声優野下真歩は「しゃべれなくなってしまったのがつらかった。手術をして良くなったけど、完治したわけではない。これからも入院して治療をすることが決まっているので、スケジュールを調整しなければいけない。見た目で分かってもらえないので、症状を説明するのが難しいんです。自分の身体だけどよく分からないことがあるけど、これからもMGとうまく付き合っていきたい」と説明した。

渡辺は「こうして会うと元気そうに見えるけど、治療のスケジュールとか私たちには分からない苦労をしているのが分かりました。これからも理解を深めていきたいなと思います」と話した。

渡辺は「患者さんとつくるマンガ動画」の声優にも挑戦して、野下さん役を演じた。「機関車や恐竜の声はやったことがあるんですけど、もしかして人間の役を(声優で)やるのは初めて」と振り返った。野下は「100点です」と笑顔を見せた。

セミナーを終えた渡辺は「どういう病気か知らなかったので、勉強になりました。知っていると、知らないでは、何かあった時の対応が全然違う。先ずは家族に知らせて、SNSなどで若い人にも知ってもらえれば」と話した。