北川景子(36)が、アニメ映画「劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos」後編(高橋知也監督、30日公開)で、セーラーコスモスの声優を務めることが14日、分かった。同日、東京・丸の内TOEIで行われた、後編完成披露舞台あいさつイベントに北川が登壇し、発表された。
北川は、2003年(平15)にTBS系で実写化されたドラマ「美少女戦士セーラームーン」のセーラーマーズこと火野レイ役で女優デビューしており、声優に形を変えて、デビュー20周年に20年ぶりの「セーラームーンシリーズ」へのカムバックとなる。自身のSNSで、共演陣との同窓会の写真をアップするなど、思い入れも深い。
北川が演じるセーラーコスモスが画面に映し出されると、会場にどよめきがおきた。そして北川が登場し、一礼すると泣き出すファンもいた。北川は「セーラーコスモス役をやらせていただきました。皆さんの歓声が(会場の)後ろで聞こえて…すごいドキドキしながら待っていたんですけど、作品の大きさを感じながら、皆さんと、ご一緒できてうれしいです。本当にオファーをいただいた時、私で良いのかと思って。そうそうたるレジェンド声優の中、自分が発表されたらという不安もあったんですけど、拍手で迎えてくださった。うれしかったです」と声を、やや震わせながらあいさつした。
北川は、セーラーコスモス役のオファーを受けた段階で「オファーをいただいた時は(セーラーコスモスが)セーラームーンの姿、形をしていますけど、究極の未来の姿。実写版で、マーズをやらせていただいたので、私で良いのかなと」とためらいがあったと明かした。その上で、ドラマでセーラームーン、プリンセス・セレニティこと月野うさぎを演じた沢井美優(35)をはじめ、共演したセーラー戦士を演じた仲間達に、オファーがあったことを報告し、受けるよう背中を押されて、出演を決めたと明かした。
「実写版では、沢井さんが絶対的で、私は支える側。セーラーコスモスを演じていいのかなと…他の戦士にも『こういう話をもらったんだけど、どう思う?』と。みんな『絶対、やって欲しい』と。実写版で出会って20年…節目の年。振り返りながら思い出話をして『大切な作品だよね…関わってくれるのがうれしい』と背中を押されて、やりたいと思いました」
劇中でエターナルセーラームーンこと月野うさぎを演じた三石琴乃とは、三石が初めて連続ドラマにレギュラー出演した21年のTBS系ドラマ「リコカツ」で母娘を演じた縁もあった。三石から「景子ちゃんと『リコカツ』で母子役。連ドラが初めてで右も左も分からないのに、主役としてフォローしてくれた恩人」と感謝されると、北川は「私はレジェンド…神だと思って拝見していました。『やることになったんです』と収録の直前にご連絡しました」と笑みを浮かべた。
北川のアフレコの際は、三石と原作者の武内直子氏も顔を出したという。北川は「収録にも来てくれた。声優の経験もない中、こんな大きい作品、どうしようと思った。お顔を見てうれしかった。原作の武内先生も来てくださった。久しぶりの再会で感無量の収録でした」とアフレコを振り返った。
北川は「セーラームーン」とは何か? と聞かれ「何て言えば良いんだろう。(原作漫画が掲載された)『なかよし』の連載に子供の頃、出会って最初に好きになった漫画、アニメ。最初にオーディションを受けて、デビューして仲間達と、ずっと同じ世界で戦い、働き続けて、また今回、関わった。人生の大切な節目で、ともに過ごした作品。人生の一部という感じがします」と感慨深げに語った。
◆「美少女戦士セーラームーン」 91年から97年まで少女漫画誌「なかよし」(講談社)で連載された漫画家・武内直子氏の漫画。かわいらしくポップなビジュアルと、セーラームーンこと月野うさぎら運命に導かれた女の子たちが、華麗に変身して戦う愛と正義の物語が、連載開始当初から圧倒的な人気を獲得。単行本の世界累計発行部数は4600万部(紙、電子合計)にのぼり、当時の女の子たちを夢中にさせ、社会現象を巻き起こした。漫画を原作に、1992年(平4)にテレビ朝日系でアニメの放送もスタートし、97年に放送が終了した後も、40か国以上の国で放送。12年にはファンの声に押されるようにプロジェクトが再始動し、14年からは、新シリーズとしてアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」がスタート。21年には25年ぶりとなる劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」が公開された。
◆「劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos」 「美少女戦士セーラームーン」が22年に連載開始30周年を迎え、製作された。シリーズ最終章のシャドウ・ギャラクティカ編が描かれ、新たなる敵シャドウ・ギャラクティカが出現し、次々と仲間が狙われ、セーラームーンたちは再び戦いに身を投じていく。最強の敵を前に、孤独に打ちのめられそうになりながらも、顔を上げて前に進んでいき、何のために戦うのか、自らに課せられた使命と葛藤しながらも立ち向かっていく。強く美しいセーラー戦士たちの最後の物語となる。三石琴乃がエターナルセーラームーンこと月野うさぎ、林原めぐみがセーラーギャラクシアを演じた。



