宝塚歌劇の星組公演「1789-バスティーユの恋人たち-」が27日、東京宝塚劇場で千秋楽を迎え、一時休演したが、24日に復帰していた同組トップ礼真琴が、涙目になりながら悔しい思いを口にした。

終演後、大羽根を背負い、あいさつに立った礼は「私事でございますが」と休演を切りだし「たくさんの心配、ご迷惑をおかけして心からおわびします」。謝意を言葉にし「本来は、皆さまに楽しんでいただき、幸せになってもらうところ、誠に申し訳ありませんでした」。続けて「主演という立場でありながら、舞台に穴を開けてしまったこと、とても情けないです。とても悔しいです」と本音も吐露した。

東京宝塚劇場公演は7月22日に開幕も、15日の1回目公演2幕から中止。公演は19日から再開したが、礼は休演し、暁千星が代演。その後、回復した礼が24日から主人公ロナン役で復帰していた。

自身の休演中、舞台の幕を開けた星組メンバーに感謝。「ロナン・マズリエの暁千星、ありちゃん(暁)をはじめとした代役のみんな、頼もしい仲間に支えられ、この1789が無事に千秋楽を迎えられました」。繰り返し「心よりおわびと、それ以上の感謝の思いでいっぱいです」と言い、唇をかみしめた。

ここで長い拍手を受けると、涙目になりながらも言葉をつなげ、客席を見やり「このあと、私がまたこの舞台に立つときは、皆さまに1ミリの不安もない、1ミリの心配もなく、心から楽しんでもらえる星組を作り上げていきたい」と約束した。

礼は今公演後、しばらく休養に入り、来年1月の110周年本拠地幕開けとなる星組公演「RRR×TAKA“R”AZUKA ルートビーム」への主演が控えている。

また、今公演を最後に専科へ移る同期の瀬央ゆりあには「(宝塚音楽学校から)17年…ですか。家族以上に一緒にいるので。家族以上とは? 一晩考えました。答えは、もはや『自分』」とメッセージ。同じく泣きそうな瀬央ともども「私たち、プロだから泣かないって…」と言い、アイコンタクトをとった。

大羽根を背負ったまま、何度もカーテンコールにこたえた礼は「舞台に立てることがこんなに幸せ、こんなにも満たされると、あらためて感じています」。続けて「たくさんの情報、臆測が飛び交っています。皆さんに不安、ご心配おかけしています。何を発信して、何を信じるか、その人それぞれの自由だと思います」。今作で、自由を求めた主人公ロナンのセリフになぞらえた。

体調不安の中、強行復帰ではないかと心配するファンの声を受けてか「この宝塚歌劇という唯一無二の場所にいられることが何よりも幸せ。自分のしっかりとした意志を持って戻ってきました」。また、一部週刊誌で、のどのポリープで闘病していると報じられたことに「そして私、生まれてから今日ここにいたるまで、ポリープができたことはございません」と、笑顔で話していた。