お笑いコンビ、レインボーのジャンボたかお(34)の初小説「説教男と不倫女と今日、旦那を殺すことにした女」(KADOKAWA)が話題だ。9月の発売直後から芸人らを中心に口コミが広がり、すぐに重版が決定。コンビのコントを元に物語を描き上げた一作で、このほど取材に応じたジャンボは「続編が考えられないくらい自分の思想を1冊に全て詰め込みました。会話の面白さやテンポ感、ユニークさを見てほしい」とアピールしている。
小説は5章からなり、自身のYouTubeチャンネルでも話題となった「家まで来たのにその気がない女に説教をする男」など実話などももとにした話を小説仕様に仕立てた。「作っていったら盛り上がっちゃって最初は10章くらいありました。それを短くして、という感じでしたね」。第4章の「ハプニングバーでオレンジデイズくらい青春してる友人」については「ほぼ98%友人の実話」だといい「(友人から)『書くのはいいけど、俺、悪役すぎない?』って言われました」と語った。
相方の池田直人(30)にも好評だといい「池田は俺の性格を一番わかっているので。『お前の全部の考えが入っているな』と言ってましたね」と明かした。発売後は本屋の売り場を確認することも多くなり、「新宿の紀伊国屋書店に行ったら、めちゃくちゃいいところに置いてくれていて。手にとってくれる人とかいて、30分くらいずっと見てました。『買ってくれたらサインするのに…』って(笑い)。結局、その時は誰も買ってくれず、自分で5冊買いました」と振り返った。
次のブレークが期待される2人でもある。2018年に若手芸人の登竜門とも言われる日本テレビ系「おもしろ荘2018」で優勝。しかし、その年は共に出ていた、ひょっこりはんらに話題を奪われる形となり「ご飯は食べられるようになりましたけど、彼がドカンと売れて悔しかったですね」。コロナ禍前は解散危機もあったが、現在はその時に始めたYouTubeの登録者数が100万人を越えるなど復調中。コント師だけに、目標はもちろんキングオブコント優勝だ。「しんどかった時期もありましたけど、今は楽しくやっています。もっとテレビに出たいですし、お客さんに還元できる全国ツアーとか大きな会場でのライブもやりたいですね」と力を込めた。
最近ではドラマで共演した元乃木坂46松村沙友理(31)が昨年末にジャンボのYouTubeチャンネルに登場したことが話題に。「松村沙友理VSジャンボママ」として、ジャンボの実家を訪れて食事をする映像は同チャンネルダントツの288万回再生と“バズった”。
ジャンボは当時について「松村さんとは現場で仲良くなって。僕の母が大ファンだったんですよ。そこで松村さんが『実家のご飯食べたい』となって。もともと松村さんってよく食べる人で知られていたみたいですけど、あんなに長い尺でずっと食べている動画はなかったみたいで、ファンの方たちの間では『証拠動画』みたいになったそうですね。本当に自分と同じくらい食べるんですよ。びっくりしました」。
その後、松村は今月公開されたテレビ朝日公式YouTubeチャンネル内で、ジャンボの実家を訪れた時について「コメントで『2人がお似合いすぎて結婚してほしい』みたいなこと書かれていて。ちょっと一瞬意識しましたもん。アリなのかな?って」と語っていた。ジャンボにこの件について聞くと「どうですかね。リップサービスだと思います」と冷静に話した。「一瞬想像しましたけど、僕はずっとモテない男なので。そんなわけねぇよなと思っています」。
松村が「現場ではいい人ですけど、ちゃんと壁も感じて」と語っていたことについては「ああいう時に自分に自信がある男だったら距離詰めるんでしょうけどね。松村さんに俺みたいな太っちょ芸人は壁作りますって」といい「しゃべっていて楽しかったですけどね」。それでも今年も複数人で食事に行く機会もあったといい「冷え切ってないこの光は、という感じですか。そんな夢があるかわからないですけどね」と笑った。【松尾幸之介】