日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)が28日、放送された。昨年末に「週刊文春」に性行為強要疑惑を報じられ、ダウンタウン松本人志(60)が同誌を発行する文藝春秋ほか1人を被告として起こした、約5・5億円の損害賠償請求等訴訟の第1回口頭弁論(東京地裁)について取り上げた。

裁判では松本側が「週刊文春」の記事内で、松本に性行為の強要を受けたと訴えた「A子」「B子」の女性2人の特定を要望していることも明らかになったが、文春側は「現時点では回答しない」とし、氏名などは明かさなかった。

ゲスト出演した元テレビ朝日アナウンサーの西脇亨輔弁護士(53)は在局時代に法務部の弁護士をやっていた経験から「ここが一番難しいところ」とし「報道機関は取材源を守らないといけない」と語った。

そして「今回の場合だと、A子さん、B子さんっていう名前を安易に実名や連絡先を出してしまうと、いろんなハレーション、影響が考えられる。文春さんとしてはどこまでこの2人を守るのか。ずっと匿名でいくつもりなのか。それとも、どこかで名前を出さざるを得ない、通常はそうなんですけど」と続けた。

さらに「裁判の資料については、松本さん側は見られるけれども、一般の人は閲覧できないようにするっていう手当をするとか。今後いろんな形でA子さんB子さんを保護する対策も考えないといけない」と語った。

松本はこの日行われた第1回口頭弁論には出廷せず、代理人弁護士3人が出席。文藝春秋側も代理人弁護士ら2人が出廷した。訴状陳述などの確認を行い、約5分弱で終了。次回は6月5日に行われる。