弁護士の紀藤正樹氏が18日までにX(旧ツイッター)を更新。がん闘病中の経済評論家、森永卓郎氏の名前や肖像を無断使用した詐欺広告に憤った。

インスタグラムやフェイスブック上で著名人になりすまして投資などを薦める不正広告が横行している問題で、紀藤氏は森永氏を騙(かた)った人物からうその投資話を持ちかけられた60代女性が2000万円を騙し取られる被害に遭ったとの報道記事を貼り付け「卑劣。病気と闘う森永卓郎さんへのあまりにもひどい冒涜です。このような詐欺が、今も堂々とフェイスブック上に掲載される付けていること自体が問題」と指摘。続く投稿でも「本当に愚劣。被害者も既に出ており、犯人を早く逮捕してほしい」と訴えた。

米IT大手メタ社は16日、詐欺広告問題について声明を発表。これまで利用者を守るため多面的な対策を講じてきたが、常に詐欺の手法が変化する中で、膨大な数の広告を審査することへの課題もともなうとし、今後の詐欺対策については「産業界、専門家や関連機関との連携による社会全体でのアプローチが必要だ」と訴えた。

森永氏は昨年12月27日にステージ4の膵臓(すいぞう)がんであることを公表。年始に入院して抗がん剤治療を受け、現在も闘病している。