広瀬すず(27)が9日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた、妻夫木聡(44)の主演映画「宝島」(大友啓史監督、19日公開)東京プレミアで「涙が枯れそう…枯れてました」と撮影を振り返った。
「宝島」は作家・真藤順丈氏の2019年(平31)の直木賞受賞作の実写映画化作品。戦後に米軍統治下に置かれた沖縄で、米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちの姿を描いた。18年6月に刊行された原作が、19年1月16日に直木賞を受賞したことで映像化の構想がより具体的になり、同10月ころに脚本開発がスタート。20年に全世界に拡大したコロナ禍などによる2度の撮影延期などもあったが、24年2月にクランクインした。
妻夫木は、永山瑛太(42)演じる“戦果アギヤー”の英雄・オンの親友グスクを演じた。予定外の戦果を手に入れた直後に、こつぜんと消息を絶ったオンの痕跡を、警察官になって追う役どころだ。広瀬はオンの恋人ヤマコを演じた。
広瀬は「愛と情熱を持って作品と役に取り組む、贅沢な姿を見せていただいた。真っすぐな姿…作品と役に向き合う概念を変えられた。感動しました」と、妻夫木をはじめ共演陣に感謝した。妻夫木が沖縄を描いた作品に向き合った思いを聞かれ「向き合うものが、あまりに大きすぎる。向き合えば向き合うほど、知らないことが出てきて…使命感のような覚悟の中、やっていた」と答えたのを聞き入った。そして「エネルギーが宿った。強すぎて食らうし、吸い取られる、1人のシーンも多く、ちょっとした音だけでも沖縄のパワーを感じて…本編を見ても泣いてるなと。素直な感情でいたら、そういう心情だと」と、できあがった作品を見て、スクリーンの中でヤマコとして生きている自分が、思いのほか泣いていると感じたと語った。
大友啓史監督(59)は「沖縄に1月半、いたのかしら。目に見えない力がある。俳優達に見えないパワーを付加するのが見えるようだった」と、撮影を振り返った。24年4月17日に沖縄パートの撮影がクランクアップし、同27日から都内スタジオ、関東近郊、和歌山ほかで本土撮影パートを行ったことを踏まえ「関東の撮影に、どういう雰囲気で持って帰るかが課題だった。持ち帰る、良い形になったんじゃないかな」と振り返った。



