綾野剛(43)の主演映画「星と月は天の穴」(12月19日公開)完成披露上映会が18日、東京・テアトル新宿で行われ、共演の咲耶(25)が人生初の舞台あいさつに立った。
咲耶は、吹越満(60)と広田レオナ(62)の娘として知られるが「今日は人生で初めての舞台あいさつなので、今、ものすごく緊張しております。私にとって思い入れの深い、この映画で舞台あいさつに立てたことが、うれしいです」と緊張と感慨が入り交じった様子であいさつした。
「星と月は天の穴」は、吉行淳之介が66年に発表した小説が原作。綾野が演じる矢添克二は、妻に逃げられて以来、女を愛することを恐れる40代の独身小説家。心の穴、愛されたい願望を埋めるように娼婦と体を交え、誰にも知られたくない秘密をコンプレックスとして抱え、執筆する恋愛小説の主人公に自らを投影し愛の可能性を探求するのが日課の“こじらせ男”だ。咲耶は、女性を拒む矢添の心に無邪気に足を踏み入れ、奇妙な情事へと至る女子大生の瀬川紀子、矢添のなじみの娼婦・千枝子を田中麗奈(45)が演じた。撮影は、24年4月に東京近郊で行われた。
咲耶は「純文学の登場人物になりたい」という願望を、ずっと持っていた。オーディションで出演を勝ち取ったが「(合格は)夢のようだった。企画書、予定稿、原作を読んで勝ち取りたいという思いが湧いた。私の漠然としていた理想が、こんなに早いタイミングで実現してしまったタイミング。つかむしかないと精いっぱい頑張って」と振り返った。合格した際は「フワフワして、しばらく現実とは思えなかった」といい、この日の舞台あいさつも「ちょっと、まだよく分からない」と実感が持てない様子だった。
劇中では、綾野と度重なる、ぬれ場も演じた。日本を代表する脚本家でもある荒井晴彦監督(78)も撮影後に「今まで、どこにいたの?」と、その存在が表で立っていなかったことに、驚いたという。そのことについて聞かれた同監督が「オーディションの最後に来たんで、どこにいたんだろう」と答えると、すかさず綾野が「シャイも、ほどほどにしてください。今まで世に出てきてもおかしくなかったのに、どこにいたの? というニュアンスです」と説明。同監督は「通訳してくれた」と照れ笑いを浮かべた。



