全盲のシンガー・ソングライター佐藤ひらり(24)が10日、品川区の荏原文化センターで「平和の集い~被爆ピアノが奏でる平和な未来の願い~」でライブを行った。
この日のために、主催する品川区などが80年前の原爆投下時に被爆したピアノを広島から運んできた。
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-実際に被爆ピアノを弾いてみた感想は?
このピアノは被爆をする前、家族のだんらんの中にあったピアノなんだなと感じて、そのだんらんを戦争が引き裂いてしまったんだなという思いがすごく強くありました。
-各地でコンサートを行ってきましたが、「平和祈念」に特化したライブは初めてですか?
長崎県で歌ったり、新潟県の「平和の森公園」など、平和を意識した場所でのコンサートはありますが、「平和」に特化したライブは今回が初めてだと思います。
-普通のピアノと比べて、触ってみての違いみたいなのはありますか?
1度だけ、100年以上前に制作したピアノを弾かせてもらったことがあったんですけど、それにちょっと近かったなと思いました。ペダルもタッチも軽めです。そして音はちょっと固めです。
-この日の準備は何かありましたか?
先月、広島に行って原爆ドームや資料館を見てきました。平和祈念公園では、広島の小学生の皆さんが平和セレモニーみたいなものをやっていて、そこである歌を歌っていました。それが「折り鶴」。それを今日、急きょやることにしました。
-今年も20日余り。振り返ってどうですか?
去年はステップのためにもがいた感じがしたんですけど、今年はジャンプする時に1回しゃがむじゃないですか。そのジャンプする手前ぐらいにいったかなという感じがしました。大阪万博で歌わせていただいたりとか、今日のように平和のことを責任を持って考えながら歌わないといけない役目をいただいたり、ほかにも多くの人にも出会ったので助走のジャンプの手前ぐらいの感じです。
-昨年3月に大学を卒業。学生と歌手の“二足のわらじ”から歌一本になりました
学生の時の方が曲が作りやすかったなって思った時もありましたが、音楽とちゃんと向き合えるようになってきたのでもっと音楽と向き合いたいなと思いました。
-今年1年を振り返って、1つのワードで言うと何になりますか?
「助走」です。まだ走り出せてないんですけど、その手前でこれから何か期待感があることが起こるっていうことを感じて未来を見ることができた。前を向けた時かもしれない。
-来年への意気込みを聞かせてもらえますか。
来年こそ約6年ぶりのCDを出したい。そしてちゃんと未来を見据えて夢を追いかけられる1年になったらいいなって思っています。
-最後にメッセージを
より多くの方々に私の歌を生の声を聞いていただけるように、これからも音楽活動を頑張っていきたいなと思っています。そして最初に自分で作った「未来」という曲の歌詞の中に「心の目を開いたら、明るい未来が待っているから」という歌詞があるのですが、自分自身も心の目を開くことを忘れずに、未来を見据えながら皆さんに応援していただきながら進んでいけたらいいなと思っています。私はずっと人に夢を語ってきましたがこの夢がもっといろんな人の夢になって、皆さんと一緒に歩いていきたいと思っています。よろしくお願いします。



