昭和初期からプリマドンナとして国際的に活躍した声楽家の大谷洌子(おおたに・きよこ)さんが8日午後5時35分、呼吸不全のため東京都新宿区の東京医科大病院で死去した。93歳。広島市出身。自宅は東京都新宿区中井2の17の1。葬儀・告別式の日取りは未定。喪主はおい立二(りゅうじ)氏。
1940年武蔵野音楽学校(現武蔵野音大)卒。藤原歌劇団にプリマドンナとして迎えられスターとなり、ソプラノ歌手として「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」など数多くのオペラで活躍。中でも「椿姫」のビオレッタが当たり役となった。
52年から米ニューヨークやイタリア・ミラノに留学。60年には「夕鶴」のニューヨーク初演で主役を務めた。歌唱と演技に磨きをかけて活躍の場を国際的に広げ、NHK紅白歌合戦にも出場した。
76年にはイランで「蝶々夫人」を演出。後進の指導にも力を入れ、豊富な経験を生かした演出や教育ぶりは高く評価された。
くらしき作陽大名誉教授、藤原歌劇団名誉団員。89年に勲四等宝冠章を受章した。




