脳幹出血で意識不明の状態が続いていた歌手桑名正博さん(59)が、入院先の大阪市内の病院で亡くなったことが26日、分かった。桑名さんと親交の深かった歌手内田裕也(72)が26日夜、大阪市内の寺を訪れ、桑名さんと対面した。「胸がいっぱい。現実とまだ対峙(たいじ)できない」。内田は7月に桑名さんが倒れた直後も見舞いに駆けつけ、その際は「スタンドアップ!

 桑名!」と叫んだが、この日は一転。ショックを隠しきれず、約20分の対面を終えると、美勇士と握手をして「長い間、お疲れさん」と頭を下げた。

 内田と桑名さんは、桑名さんが17歳のころ、渋谷野外音楽堂のステージに出演する後押しをして以来、40年の付き合いだった。